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	<title>X（Twitter） - Think都城</title>
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	<description>深く多面的に、考える。</description>
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		<title>デマを“現実”にするSNS時代　昭和と令和の「取り付け騒ぎ」に学ぶ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[岩本 有平（いわもと・ゆうへい）]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 29 Sep 2023 04:50:05 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[メディアリテラシー]]></category>
		<category><![CDATA[SNS]]></category>
		<category><![CDATA[X（Twitter）]]></category>
		<category><![CDATA[コロナ禍]]></category>
		<category><![CDATA[新型コロナウイルス]]></category>
		<category><![CDATA[誤情報]]></category>
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					<description><![CDATA[<ul>
<li>米銀行取り付け騒ぎと、コロナ禍のトイレットペーパー騒動。</li>
<li><b>リテラシーが高い人々</b>の行動によって、デマ拡大と同じ結果に。</li>
<li>変質する<b>“不安拡大”のメカニズム</b>に向き合うべき時期が来た。</li>
</ul>
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										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ メディアリテラシー ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/12/" target="_blank">メディアリテラシーが必要なワケ［前編］　<span>AIフェイク画像と謎の地下室の示唆</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/1399/" target="_blank">メディアリテラシーが必要なワケ［後編］　<span>インターネットや技術革新の功罪</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2115/" target="_blank">「クリティカルシンキング」の本質　<span>誤情報に惑わされないための初歩</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2189/" target="_blank">実践！ ニセ・誤情報に克つ［前編］　<span>5つの「キー・クエスチョン」で考える</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2262/" target="_blank">実践！ ニセ・誤情報に克つ［後編］　<span>デジタル時代に即した新手法「SIFT」</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/5233/" target="_blank">学校に浸透するメディアリテラシー教育　<span>NHKの奮闘、先行する欧米</span></a></li><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/6613/" target="_blank">デマを“現実”にするSNS時代　<span>昭和と令和の「取り付け騒ぎ」に学ぶ</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/8245/" target="_blank">複雑化する「ステマ」広告 <span>ステマ規制開始でも安心できない消費者</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/9193/" target="_blank">能登半島地震に見るSNSの弊害 <span>そこにある情報がすべてではない</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/10615/" target="_blank">「ディープフェイク」の脅威と備え <span>生成AI全盛時代の新たなリスク</span></a></li></ul></div></div>

<h2>「SNS時代」ならではの新たな課題</h2>
<p>インターネットによってさまざまな情報に即座にアクセスできる現在。デマやうわさ話といった不確かな情報の拡散スピードは、かつてとは比較にならないほど高まった。だからこそ、SNSなどを利用する際は、気をつけなければならない。</p>
<p>これまで、テーマ「メディアリテラシー」では、そう論じてきた。それは事実だ。</p>
<p>しかし、インターネットやSNSの発展によって、デマやうわさ話を信じるひとが増えただけなのかというと、そう単純な話でもない。SNSは、デマやうわさ話が引き起こす事象をさらに複雑なものとし、混沌とした世界にしている。</p>
<p>出版社でインターネットメディアの編集に携わる筆者にとって、この課題は悩みの種でもある。なぜなら、これといった解決策が見えているわけはないからだ。</p>
<p>メディアリテラシーや情報リテラシーがあるがゆえの、騒動――。今回は、このSNS時代ならではの新たな課題について、まずは「取り付け騒ぎ」から考察していきたい。</p>
<h2>「女子高生の雑談」から始まった騒動</h2>
<p>金融機関への不信や不安を契機にして、預金者が大量に押しかけ、預貯金の引き出しを行う取り付け騒ぎ。これまで国内外で何度も起こっているこの事象は、デマやうわさ話といった不確かな情報が発端となることがほとんどだった。</p>
<p>ここから語るのは、昭和の時代に起こった、ある取り付け騒ぎの概要だ。</p>
<p>愛知県宝飯郡小坂井町（現・豊川市）を中心に展開する豊川信用金庫（豊川信金）。1973（昭和48）年、デマをきっかけに取り付け騒ぎが起こり、あわや倒産寸前という状態になったが、その発端は女子高生3人の「雑談」だった。</p>



<div id="attachment_6702" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img fetchpriority="high" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6702" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image01-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-6702" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image01-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image01-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image01-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image01.jpg 1480w" sizes="(max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-6702" class="wp-caption-text">1973（昭和48）年に起きた豊川信用金庫の取り付け騒ぎは、女子高生3人の「雑談」が発端だった</p></div>



<p>電車の中で雑談に花を咲かせる3人組の女子高生。豊川信金への就職が決まった1人に対して、残りの2人が「（強盗が入る可能性があるので）信用金庫は危ない」とからかっていた。</p>
<p>もちろん2人にとっては冗談だったが、就職予定の女子高生は不安になって親戚に「信用金庫は危ないのか」と相談したという。すると親戚が別の親戚に問い合わせ、その話をたまたま聞いた人物がさらに別の人物に相談していくなかで、話に尾ひれがつき、いつしか小坂井町の主婦のあいだで「豊川信金は危ない」という誤ったデマとして広がっていった。</p>
<p>デマは、時間経過とともに「信金理事長の自殺」「職員の横領」といった過激な内容に変化していった。その結果、数多くの預金者が豊川信金に押しかけ、2週間弱という短い期間で14億円もの預貯金が引き出され、信金は倒産の危機を迎えたのだった。</p>
<p>最終的には全国紙が「デマである」と報じ、日本銀行が「信金には経営問題がない」と説明する会見を開くまでに至った。違法性を懸念した警察がデマの経緯を捜査した結果、あくまで女子高生のうわさ話、雑談から起こった騒動であり、犯罪性や信金の経営問題ではないことが明らかに。だがその捜査結果を発表したあとも、デマの消息までに時間を要したという。</p>
<p>口伝えのみで、小さな町を席巻した取り付け騒ぎ。では翻って、SNSが普及した“令和時代”の取り付け騒ぎはどうだったのだろうか。</p>
<h2>SNSが起こした初の「取り付け騒ぎ」</h2>
<p>2023（令和5）年3月、米国カリフォルニア州に本社を置く「シリコンバレー銀行（SVB）」が経営破綻し、米連邦預金保険公社（FDIC）の管理下に置かれた。米国のある下院議員はこの事態を「SNSによる初の取り付け騒ぎ」と言及している。</p>



<div id="attachment_6696" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6696" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image05-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-6696" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image05-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image05-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image05-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image05.jpg 1480w" sizes="(max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-6696" class="wp-caption-text">米カリフォルニア州サンタクララ市にある米シリコンバレー銀行本店<span>（©unitysphere/123RF.COM）</span></p></div>



<p>SVBは、米国のシリコンバレーやベイエリアに拠点を置くベンチャー・スタートアップ（新興）企業、それらに資金を提供するベンチャーキャピタル（VC）らを顧客の中心としてきた。米紙『The New York Times』が2015年に報じたところによると、SVBは米国のスタートアップの65％に対してなんらかのサービスを提供していたという。</p>
<p>米国では2021年、新型コロナ禍での金融緩和などを背景に、VC投資が過去最高額を記録。スタートアップに流れた資金がSVBに預けられた結果、SVBの2022年3月末の預金残高は前年同期比6割増となる1980億ドルに達していた。</p>
<p>だが、好調だった2021年とは対照的に、2022年以降の米国スタートアップ投資は厳しい状況を迎え、潮目が変わった。</p>
<p>インフレが進み、コロナ禍での“巣ごもり消費”が停滞した結果、2022年初めから「GAFA（米Google＝現・Alphabet、米Apple、米Facebook＝現・Meta、米Amazon）」に代表される巨大テック企業の株価が続々と下落。業界をけん引する企業の株価が下がった結果、スタートアップは投資家からの資金調達に苦戦を強いられた。</p>
<p>資金調達ができなければ、当座の経営のために預金を使うよりほかに手段がない。スタートアップがSVBに預けていた資金は、みるみる流出した。</p>
<p>一方で同時期、連邦準備理事会（FRB）が急ピッチな利上げを進めた結果、SVBが保有する住宅ローン担保証券を中心にした保有債券の含み損は2022年末時点で150億ドル超になっていた。</p>
<h2>情報拡散し、不安や危機感が増幅</h2>
<p>流出する預金と増える含み損——。この2つの課題に向き合うべく、SVBは保有する210億ドル相当の証券の売却と、22億5000万ドルの増資を行うことを決定。その翌日の2023年3月9日、SVBの株価は60％も下落し、SVBは一夜にして時価総額を96億ドルも減らした。</p>
<p>これら“事実”は、即時にSNSなどで拡散し、VCやスタートアップ企業の経営者はリアルタイムで情報を知った。同時に、別の情報も駆け巡った。</p>
<p>「ピーター・ティール氏（PayPal共同創業者としても知られる著名投資家）が運営するVCはじめ、有力なVCが投資先スタートアップに『SVBから預金を引き上げるように』と指示を出した」――。</p>
<p>これを知った多くのスタートアップの起業家らは、一斉にSVBから預金を引き出した。ネットバンキングにはアクセスが集中し、システムはダウン。一連の状況は、Twitter（現・X）をはじめとするSNSで爆発的に拡散し、事態をさらに深刻なものへとしていった。</p>
<p>2日間で引き出された預金額は約1420億ドル（約21兆円）。これは同行の預金総額の80%にあたる。結果、3月10日、SVBの資金繰りは行き詰まり、騒動からわずか2日という驚きのスピードで経営破綻に至ったのである。</p>
<p>業績の悪化や株価の低迷などが示すように、この令和の取り付け騒ぎは、豊川信金のように、根も葉もないデマやうわさ話のみによって引き起こされた、とは言えない。しかし、「不安を煽る情報が広がり、危機感が増幅し、事態を悪化させる」というメカニズムは、今も昔も変わりはない。</p>
<p>西海岸の投資家とスタートアップたちの不安や危機感は、SNSによって一気に拡大し、増幅され、わずか数日での経営破綻をもたらしたのだ。不安をあおるメカニズムが効く期間や強さをインターネットやSNSが変えたのだが、伝達の経路が増え、速度が早まった“だけ”とも言える。</p>
<p>ただし、一つ違うことがあるとすれば、現代では、たとえ「（事実無根の）デマや誤情報だとは思っていない」と理解していても、思わぬ騒動に発展することもあるということだ。</p>
<h2>コロナ禍の「トイレットペーパー騒動」</h2>
<p>2020年春、新型コロナウイルスが世界に拡大するなか、日本でトイレットペーパーの品切れ騒動が起きたのは記憶に新しいだろう。</p>



<div id="attachment_6697" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6697" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image04-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-6697" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image04-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image04-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image04-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image04.jpg 1480w" sizes="(max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-6697" class="wp-caption-text">コロナ禍が始まったばかりの頃、スーパーやドラッグストアなどからトイレットペーパーが消えた<span>（©けんじ屋 / PIXTA）</span></p></div>



<p>新型コロナウイルスの感染が広がりはじめた2020年2月末、香港やシンガポールなどアジア圏の一部でトイレットペーパーが品薄になっているという報道がなされた。その報道を背景に、あるTwitterユーザーが「原材料を中国から輸入できなくなるので、日本でもトイレットペーパーが品薄になる」といった内容を投稿した。</p>
<p>この投稿には即座に「デマである」といった否定的な反応が集まったほか、製紙業界団体などが否定する声明を発表した。しかしSNSやマスメディアには「トイレットペーパーが品薄になるというデマがあった」と論じる内容があふれかえり、結果として多くの人がトイレットペーパーを買いに走った。</p>
<p>その後1カ月ほどの間、全国的にトイレットペーパーの品薄や品切れが続いたことは多くの読者もご存じだろう。読者の中にはこれが「デマを信じた結果」の騒動だと思う方もいるかもしれないが、そうではない。</p>
<div class="chart_title">新型コロナウイルスに関する誤情報の受容度</div>



<div id="attachment_6727" style="width: 350px" class="wp-caption alignleft"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6727" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_graph-2-184x300.png" alt="" width="350" height="570" class="wp-image-6727" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_graph-2-184x300.png 184w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_graph-2-629x1024.png 629w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_graph-2.png 700w" sizes="auto, (max-width: 350px) 100vw, 350px" /><p id="caption-attachment-6727" class="wp-caption-text"><span>注：出所は総務省の「新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査　報告書」。項目をアンケート結果より抜粋</span></p></div>



<p>総務省が2020年6月に公開した「<a href="https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban18_01000082.html" target="_blank" rel="noopener">新型コロナウイルス感染症に関する情報流通調査　報告書</a>」のアンケート結果によると、騒動の際、「トイレットペーパーが不足する」というデマ情報を信じたのは、回答のわずか6.2％だったのだ。</p>
<p>筆者は正直、この結果に驚いた。人々の6％しか信じていなかったのに、トイレットペーパーはリアルになくなっていたからだ。では、なぜ……。</p>
<p>東京大学 大学院工学系研究科システム創成学専攻・鳥海不二夫教授らがまとめた<a href="https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2022-04-28-003" target="_blank" rel="noopener">論文</a>に、その答えがある。</p>
<h2>デマを信じない人々がデマを現実に</h2>
<p>鳥海教授らの論文によると、当時のTwitter上では、デマを信じた「リツイート」はほとんどなかったという。一方で、「デマが誤っている」という指摘は何度もあり、総リツイート数では数十万件にも上った。さらにマスメディアもデマを否定した上で、「誤った情報が拡散されている」と取り上げたことで、「デマである」ということは大々的に伝わった。</p>
<p>だが皮肉にもデマの存在が広く知られるようになった結果、「他人がデマを信じてトイレットペーパーが売り切れるかもしれない」と予想した人々が、デマを否定しながらトイレットペーパーを購入していたことがわかったのだ。</p>
<p>SNSはその拡散力ばかりが危険視されがちだ。デマが拡散しやすい装置であることは間違いない。しかし、たとえデマだと分かっていても、人々が動いてしまうということが、アンケートや研究から明らかになったというわけだ。</p>
<p>トイレットペーパーが品薄になった理由は、「デマを信じず、それを訂正した情報を知った人々が動いた結果」なのだ。</p>



<div id="attachment_6698" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6698" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image03-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-6698" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image03-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image03-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image03-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image03.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-6698" class="wp-caption-text">デマであることを認識したうえで、トイレットペーパーを買いに走った結果……<span>（©<a href="https://jp.123rf.com/profile_chivasimo" rel="noopener" target="_blank">chivasimo</a>）</span></p></div>



<p>言い換えれば、デマであるという誤りを訂正した「真実の情報」をいち早く手にしたメディアリテラシー・情報リテラシーの高い人々が行動を起こしたということ。実際に、筆者は当時、まず、「楽天市場」や「Amazon.co.jp」といった大手ECモールやECサイトからトイレットペーパーが消えていったのを目の当たりにした。</p>
<p>それと間髪を入れずして、ECモールでは見たこともないような店名のショップが高額でトイレットペーパーを販売。さらには「メルカリ」のような個人間取引のサービスも含めて、トイレットペーパーが高値で取引されていたのを確認している。のちにメルカリなどは高額販売に対する制限を行ったが、それでも定価の在庫が戻るまでには時間を要した。</p>
<p>もちろん都内に住む筆者と、別の地域では状況は違うだろうが、スーパーやコンビニエンスストアからトイレットペーパーが消えたのは、ネット上でそうした異常な事態となってから、多少の時間差があったと記憶している。どういうことなのか。</p>
<p>「原材料を中国から輸入できなくなるので、日本でもトイレットペーパーが品薄になる」という情報はデマであると理解している。しかし、いずれそれを真実と思い込んだ人々によってトイレットペーパーは買い占められてしまうだろうと考えた、リテラシーの高い人々がインターネットで購買行動をした。結果、本当に品薄となった。</p>
<p>つまり、リテラシーの高い人々の行動によって、「デマが引き起こすであろう最悪の結果が、現実のものとなった」ということだ。</p>
<h2>変質する“不安拡大”のメカニズム</h2>
<p>この騒動を理解したうえで、SVBの取り付け騒ぎの話に戻る。</p>
<p>繰り返しになるが、SVBの事例は、デマ騒動とは言えない。「破綻する」という話自体は事実無根のデマが起点ではないからだ。</p>
<p>しかし、リテラシーの高い人々が「本当に破綻するかもしれない」と先を予測して行動に移した結果、憂慮されていたことが現実になったという点では、トイレットペーパー騒動と似ていると言えなくもない。</p>
<p>トイレットペーパー騒動と同様に、SNSに流れてきた情報を知ったリテラシーの高い人たちが、「『SVBが破綻する』と思う人々が預金の引き出しに走るかもしれない」と考えて動いたことが、破綻を招いたのかも知れない。</p>
<p>少なくとも、SNSをつぶさにウォッチし、それらの情報を冷静に分析するという、ある意味、高いメディアリテラシーが行動の背景にあるとは言える。</p>



<div id="attachment_6704" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-6704" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image02-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-6704" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image02-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image02-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image02-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/09/literacy7_image02.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-6704" class="wp-caption-text">SNS時代では、メディア／情報リテラシーの高い人々がデマや誤情報を正しくないと認識したうえで、行動に移してしまうこともある</p></div>



<p>付け加えるなら、インターネットの利便性を享受する情報リテラシーの高さが火に油を注いだ。ネットバンキングであれば、クリックひとつ、わずか数十秒のうちに預金を移動できる。「念のために預金を引き出しておこう」と思えば、リテラシーの高いSVBの預金者は簡単に行動できたわけだ。</p>
<p>まとめると、トイレットペーパー騒動とSVB騒動、2つの事例から、以下の新たなメカニズムが見えてくる。</p>
<p>たとえ、その話がデマだとわかっていても、確実性がないと思っていても、情報拡散によって引き起こされる現象を予測して自衛する。結果として、デマや不安をあおる声に加担し、それが引き起こすであろう最悪の結末を、現実のものにしてしまう――。</p>
<p>これは、リテラシーの高さが生んだ弊害と言えよう。極論を言えば、結果として加担した人たちにとって、SNSで広がった内容が真実かどうかは興味がない。興味があるのは、拡散が引き起こす結果だ。デマ騒動や“不安拡大”のメカニズムは、このように変質しているのだ。</p>
<p>デマを信じなくても人々が動いてしまうという、この新たな課題は、単純に真実かどうかを見抜くリテラシーの問題として片付けることはできない。</p>
<h2>個人のリテラシー任せでは解決できない</h2>
<p>読者にこれから求められることは、これまで言われていたような、メディアやITについてのリテラシー向上だけではない。もちろんそれは最低限備えるべきものではあるが、それだけでは足りない。</p>
<p>なぜなら、繰り返しになるが、令和の取り付け騒ぎとトイレットペーパー騒動は、人々に高いリテラシーがあるがゆえに引き起こされた側面があるからだ。</p>
<p>デマや不安の拡大が引き起こす結果と同じ結果をもたらすが、プロセスが違う。誤情報を鵜呑みにするのではなく、情報を正しく捉え、冷静に分析する。理解できているからこそたちが悪いとも言える。もはや「メディアリテラシーや情報リテラシーを身につけよう」だけでは解決できないのだ。</p>
<p>もちろん、それらのリテラシー自体を否定しているわけではない。だがもう、個人のリテラシー向上だけでは足りない時代に入っている。政府や自治体などの「パブリックセクター」なり、個人以上のレイヤーでこのSNS時代の騒動に対して本気で向き合い、考えなければいけない時期に差し掛かっていると筆者は考える。では、どうすべきなのだろうか。</p>
<p>誤解のないように言うと、筆者には、インターネットの世界で新たな規制や法律を作る「大きな政府」を求めるべきではない、という持論がある。だからここで、規制の必要性を提案したいわけではない。だが、なんらかの呼びかけや枠組みがなければ、今後も新たなメカニズムによる騒動が続くのではないか、という思いもある。</p>
<p>じつに名状しがたいのだが、少なくとも、パブリックセクターはこの問題に対して警鐘を鳴らすべきだろう。</p>
<p>普段、「メディア」の中にいる人間は、あまり「メディアリテラシー」について考えないものだ。情報提供をする側にとって、自らが抱える読者のリテラシーに合わせて記事を提供することはしても、読者のメディアリテラシーに関する問題点や課題に向き合うことは少ない。</p>
<p>その意味では今回の寄稿にあたって新しい角度での考察ができたことは、筆者にとっても非常に良い機会となった。そしてまた同時に、リテラシーの先にある課題を認知するという、大きな難問を抱えることになったと言っても過言ではない。</p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/8245/">次回</a>に続く）</p>
<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/8245/" class="cardlink" target="_blank" rel="noopener noreferrer">
    <div class="cardlink_thumbnail">
        <img decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/12/Media08_hero-500x500.jpg">
    </div>
    <div class="cardlink_content">
        <span class="cardlink_timestamp">2023.12.27</span>
        <div class="cardlink_title">
            複雑化する「ステマ」広告 <span>ステマ規制開始でも安心できない消費者</span>
        </div>
        <div class="cardlink_excerpt"><span>2023年10月、法改正でステルスマーケティングの規制が始まった。芸能人からメディアまで、倫理観を揺るがすステマの裏側を探る。規制で罰則あれども、消費者が決して安心できない理由とは。...</span></div>
    </div>
    <div class="cardlink_footer"></div>
</a>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/6613/">デマを“現実”にするSNS時代　<span>昭和と令和の「取り付け騒ぎ」に学ぶ</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>マイナンバー制度の意義と課題　公平を担保する知られざる効用</title>
		<link>https://think-miyakonojo.jp/article/2701/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=02-%25e3%2583%259e%25e3%2582%25a4%25e3%2583%258a%25e3%2583%25b3%25e3%2583%2590%25e3%2583%25bc%25e5%2588%25b6%25e5%25ba%25a6%25e3%2581%25ae%25e6%2584%258f%25e7%25be%25a9%25e3%2581%25a8%25e8%25aa%25b2%25e9%25a1%258c%25e3%2580%2580%25e5%2585%25ac%25e5%25b9%25b3%25e3%2582%2592%25e6%258b%2585%25e4%25bf%259d%25e3%2581%2599</link>
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		<dc:creator><![CDATA[井上 理（いのうえ・おさむ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 29 Dec 2022 04:49:44 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[マイナンバーカードの真実]]></category>
		<category><![CDATA[X（Twitter）]]></category>
		<category><![CDATA[デジタル庁]]></category>
		<category><![CDATA[マイナンバーカード]]></category>
		<category><![CDATA[マイナンバー制度]]></category>
		<category><![CDATA[マイナ保険証]]></category>
		<category><![CDATA[河野太郎]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>今回は、マイナンバー（個人番号）制度のそもそもの意義やメリットに着目しながら、より多面的に現状を考察していきます。</p>
The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2701/">マイナンバー制度の意義と課題　<span>公平を担保する知られざる効用</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ マイナンバーカードの真実 ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2561/" target="_blank">普及しないマイナンバーカード　<span>まん延する不安や不信感、まつわる誤解</span></a></li><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2701/" target="_blank">マイナンバー制度の意義と課題　<span>公平を担保する知られざる効用</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2712/" target="_blank">マイナカード交付率1位、都城の策［前編］　<span>出向いて寄り添う「都城方式」</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2790/" target="_blank">マイナカード交付率1位、都城の策［後編］　<span>利便性の整備と挑戦の風土</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3223/" target="_blank">マイナンバーカードが導く未来　<span>コンサートから“手ぶら観光”まで</span></a></li></ul></div></div>

<h2>じつは怖がっている人はそんなに多くない</h2>
<p>2022年10月、河野太郎デジタル大臣による「保険証廃止」の記者会見が世論を分けたこと。そして、懸念に誤解が含まれることは前回の記事で説明した。</p>
<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2561/" class="cardlink" target="_blank" rel="noopener noreferrer">
    <div class="cardlink_thumbnail">
        <img decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynacard01_hero-500x500.jpg">
    </div>
    <div class="cardlink_content">
        <span class="cardlink_timestamp">2022.12.28</span>
        <div class="cardlink_title">
            普及しないマイナンバーカード　<span>まん延する不安や不信感、まつわる誤解</span>
        </div>
        <div class="cardlink_excerpt"><span>全国的にはなかなか普及が進まないマイナンバーカード。テーマ「マイナンバーカードの真実」では、普及率日本一の都城市の取り組みなどを通じて、普及しない要因やメリットなどの「本質」に目を向け、深掘りしていきます。...</span></div>
    </div>
    <div class="cardlink_footer"></div>
</a>

<p>マスメディアは取得しない人の意見として、「紛失時など個人情報漏洩のリスクがある」といったコメントを中心に拾っていた。保険証廃止宣言をした時点でのマイナンバーカードの取得率は49％。国民の半数が「怖がっている」と思いがちだが、現実はそうではない。</p>
<p>マイナンバーカードを未取得の人はどんな理由で取得しないのか。2022年8〜9月にデジタル庁が実施したインターネットモニター2万人を対象とする大規模な<a href="https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/40dc0aa8-e266-4adf-84e8-f58e4faadbf5/a4bc1d5c/20220929_meeting_my_number_outline_01.pdf" target="_blank" rel="noopener">調査結果</a>を見ると、その概ねの理由がわかる。</p>
<div class="chart l-flo" style="width: 300px!important;">
<div class="chart_title">マイナンバーカードの未取得理由 8-9月</div>

<div id="attachment_2821" style="width: 300px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2821" class="wp-image-2821" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/04/myna02_graph.png" alt="マイナンバーカードの未取得理由8-9月" width="300" height="280" /><p id="caption-attachment-2821" class="wp-caption-text"><span>注：出所はデジタル庁。複数回答</span></p></div>
</div>
<p>複数回答のうち、「情報流出が怖いから」を選択した人は32.9％。最も多いのは「メリットを感じないから」で36.9％。「申請方法がわからないから」「面倒だから」「特にない」という“消極派”も大勢を占めている。</p>
<p>ちなみに、2022年1〜2月に実施した同様の調査では、「情報流出が怖いから」を選択した人は35.2％。約半年で、“リスク派”は2.3ポイント少なくなっているが大差はない。</p>
<div class="chart r-flo" style="width: 300px!important;">
<div class="chart_title">マイナンバーカードの未取得理由 1-2月</div>

<div id="attachment_2823" style="width: 300px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2823" class="wp-image-2823" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/04/myna0203_graph.png" alt="マイナンバーカードの未取得理由1-2月" width="300" height="281" /><p id="caption-attachment-2823" class="wp-caption-text"><span>注：出所はデジタル庁。複数回答</span></p></div>
</div>
<p>注意すべきは、この数字は全体の意見における割合ではなく、アンケート回答者のうち、マイナンバーカード未取得者のなかでの割合だということ。回答者全体における比率に換算すると、「情報流出が怖いから」マイナンバーカードを作っていない人は1〜2月調査で全体の約14.5％、8〜9月調査で11.7％ということになる。</p>
<p>未取得の人たちのほとんどは、リスクが怖いからではなく、なくても困らないから、面倒だから作らない、ということになる。</p>
<p>なんのために面倒な申請をし、わざわざ役所に行ってまでマイナンバーカードを作らなければいけないのか――。言い換えれば、カードを作る「意義」が理解されていない、ということが普及の最大の壁だと考えるべきだろう。</p>
<h2>「国民の利便性の向上」と「行政の効率化」</h2>
<p>そもそも、マイナンバーカードとは、マイナンバー（個人番号）制度を推進するうえで欠くことのできない道具。カードのICチップには、個人番号や氏名、住所などの個人情報に加えて、本人であることを証明する「電子証明書」が含まれている。</p>
<p>行政の手続きでは個人番号と電子証明書がセットで使われ、民間での利活用では電子証明書のみが使われる。</p>
<p>では、マイナンバー制度自体の意義とはなにか。政府は当初からこれまで、同制度を導入・推進する目的を大きく3つに集約して<a href="https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/01.html">説明</a>してきた。</p>

<div id="attachment_2748" style="width: 630px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2748" class="size-medium wp-image-2748" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/myna02_soumu.jpg" alt="マイナンバー制度" width="630" height="auto" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/myna02_soumu.jpg 630w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/myna02_soumu-300x208.jpg 300w" sizes="(max-width: 630px) 100vw, 630px" /><p id="caption-attachment-2748" class="wp-caption-text">マイナンバー制度の導入のポイント<span>（「総務省」ウェブサイトより）</span></p></div>

<p>まずは「国民の利便性の向上」。簡単に言えば、行政手続きがオンラインで済んだり、簡略化されたりすることを指す。具体的には、マイナンバーカードがあれば、コンビニの交付機で住民票などの写しを発行できたり、社会保障・税関系の申請時に課税証明書などの添付書類が削減できたりする。</p>
<p>新型コロナワクチン接種証明書の電子交付も利便性向上の一つ。スマートフォンのアプリを開いて見せるだけで接種証明が可能となる。あるいは、健康保険証と一体となった「マイナ保険証」を持てば、持ち歩くカードが1枚減ることを便利に思う人もいるだろう。</p>
<p>また、マイナンバー制度とは関係がないが、民間でのマイナンバー“カード”の利活用も進んでいる。例えば口座を開設する際、スマートフォンでマイナンバーカード内の電子証明書を読み込むことで本人確認が完了できる銀行も増えている。</p>
<p>一方、コンビニで住民票などの写しを発行する必要のない人も多い。社会保障や税の申請もしかり。ワクチンの接種証明書は物理的な紙でも代用可能だ。銀行口座の開設もマイナンバーカードがなくとも可能。民間での利活用はあまり認知が進んでおらず、これといった“キラー”アプリやサービスがないのが現状だ。</p>
<p>ここまで全国的に普及率が低いということは、そういった利便性だけでは訴求力が弱いということだろう。</p>
<p>次の柱、「行政の効率化」については、もっと国民に伝わりにくい。</p>
<p>総務省は「国や地方公共団体の間で情報連携が始まると、これまで相当な時間がかかっていた情報の照合、転記等に要する時間・労力が大幅に削減され、手続が正確でスムーズになります」としている。</p>
<p>デジタル化と情報連携により、人手が少なくなる。窓口で住民票の写しや所得証明書などの発行にかかわっていた職員は、より住民サービスを充実させるほかの作業に従事することが可能になり、税金の効率的な使い方にもつながる。</p>
<p>その理屈はわかる。だが、いつ、どういったかたちで、何人の労力が削減され、具体的にそれがどう住民のメリットや税金の効率的な使い方につながるのか。明快に住民に説明できている自治体は少ない。</p>
<h2>使い回しが可能だった紙の保険証</h2>
<p>3つ目の目的、「公平・公正な社会の実現」はどうか。総務省の資料には、「国民の所得状況等が把握しやすくなり、税や社会保障の負担を不当に免れることや不正受給の防止、さらに本当に困っている方へのきめ細かな支援が可能になります」と書かれている。</p>
<p>これを、メリットに思わず、「監視社会へ向かう薄気味悪さや気持ち悪さ」といったネガティブな方向に受け取る人が少なからず存在する。</p>
<p>だが、そう思う人も立ち止まってみよう。</p>
<p>「健康保険証との一体化によるマイナ保険証は、正確な医療の提供といった利便性が強調されているが、じつは公平・公正な社会の実現への寄与も大きい」と話すのは、ある政府関係者。Think都城の取材に、次のように語った。</p>
<p>「紙やプラスチック製の健康保険証は顔写真がないため、友人や家族間での“使い回し”が一定程度あるようだ。対してマイナ保険証は、カード内に記録された写真データと、来院したその場の姿を画像認識で正確に照合するため、使い回しはほぼできなくなると考えていい」</p>

<div id="attachment_2987" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2987" class="wp-image-2987" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-2987" class="wp-caption-text">「マイナ保険証」の端末は、目の前の患者をカメラで認識し、カード内の本人写真と照合する</p></div>

<p>外国人による国民健康保険（国保）の不正利用がたまに取り沙汰される。顔写真のない紙やプラスチック製の保険証が「偽造」されたという報告もある。だが、日本人含め、社会保険全体でいったい不正利用がどれだけあるのか、誰も把握できていない。</p>
<p>だからだろうか、あるいは、監視社会へ向かうという誤解を助長したくないからか、政府もこうした不正が正される効用を声高には語っておらず、3つ目の目的も理解が進んでいないのが現状だ。</p>
<p>しかし、真面目に健康保険料を支払っている人からすれば、不正は迷惑千万。マイナンバー制度は税や社会保険などの不正の監視や抑止に役立つわけで、「正直者がバカを見る社会には住みたくはない」「そのためにも制度を推進すべきだ」というのが真っ当な考えだろう。</p>
<p>監視社会への疑念については、「マイナンバーで預貯金額や医療等のあらゆる個人情報を国が監視するのか？」という質問の答えとして、自民党が<a href="https://www.jimin.jp/news/information/204436.html" target="_blank" rel="noopener">ウェブページ</a>でこう説明している。</p>
<blockquote>
<p>監視はしていませんし、できません。マイナンバー制度は個人情報を一ヵ所に集めて管理する仕組みではありません。また、法律に定められた行政事務を行う行政職員だけが、必要な情報に限ってアクセスすることとされています。</p>
</blockquote>
<h2>再発行まで1カ月、短縮を検討</h2>
<p>ここまで、マイナンバー制度の3大目的が、なかなか理解されにくい実情を見てきた。一方で、普及に向けて、いくつかの課題があることも事実。最たるものが、再発行までの期間だろう。</p>
<p>「マイナンバーカードは紛失すると再発行に1ヵ月かかります。役所に受け取りに行く必要もあります。保険証と免許証がマイナカードに吸収されれば、カード紛失で1ヵ月医療を受けられず車にも乗れなくなるのでしょうか。その間の身分証明もできなくなります」</p>
<p>
<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">前にもつぶやきましたが、マイナンバーカードは紛失すると再発行に1ヵ月かかります。役所に受け取りに行く必要もあります。保険証と免許証がマイナカードに吸収されれば、カード紛失で1ヵ月医療を受けられず車にも乗れなくなるのでしょうか。その間の身分証明もできなくなります</p>&mdash; ひなせ&#x1f319;まなみ (@Himananamami) <a href="https://twitter.com/Himananamami/status/1579115015981785089?ref_src=twsrc%5Etfw">October 9, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>
</p>
<p>「保険証廃止、24年秋にも」といち早く報じた朝日新聞に対するリアクションとして、Twitterで7万件のいいねと2.4万件のリツイートを集めたツイートである。</p>
<p>既存の健康保険証の再発行までの期間は通例、1週間〜10日程度。免許証に至っては即日、再発行できる。</p>
<p>しかし、マイナンバーカードは現状、再発行まで「1〜2カ月程度」の時間がかかる。マイナ保険証もマイナ免許証も一体化されたものを紛失し、再発行まで1カ月も待たされたら困るというのは、もっともな意見だ。ただし、政府は改善すると約束している。</p>
<p>寺田総務大臣は2022年10月の会見で、既存の保険証を廃止する2024年秋までに、再発行の期間を10日程度に短縮する意向を示した。また、岸田文雄首相はマイナンバーカード紛失時でも「保険診療を受けられるのは当然だ」と明言しており、紛失時に医療が受けられない事態にはならない見込みだ。</p>
<p>運転免許証については、現状は廃止しない方針を政府が示しているため、マイナ免許証が導入され、紛失したとしても、既存免許証があれば運転は可能である。</p>
<h2>都城市に学ぶ普及のカギとは</h2>
<p>長期間、外出が困難な病人や高齢者などへの対応も課題の一つ。</p>
<p>マイナカードの交付は申請者が自治体の役所を訪れ、職員が本人確認をすることが原則だが、病院や療養施設の責任者や、各自宅で世話をするケアマネジャーなどが本人確認を代行する案や、自治体職員が出向く案などが検討されている。</p>
<p>新生児の扱いも検討課題だ。5年更新のマイナンバーカードに掲載する顔写真について、顔立ちの変化が激しい新生児はあまり意味をもたない。そのため、新生児は顔写真不要とする案も出ている。</p>
<p>新制度には何事も課題がつきまとう。100％の普及率へ向け、解決の策が出ているこうした課題は、さほど問題にはならないのかもしれない。</p>
<p>むしろ、普及への壁となって大きく立ちはだかると認識すべきは、先に述べた意義の部分。とりわけ、「国民の利便性の向上」が理解されない限りは、無理やり押し付けたところで不信感を招くだけだ。</p>
<p>「便利だね」「持ちたい」と思ってもらえる存在になるための努力や説明を尽くす――。結局は、それが普及への最も近い道である。そして、都城市はそれを証明した。</p>
<p>次回は、「マイナンバーカード普及率日本一」を誇る都城市の歩みを通じて、マイナンバーカードの利便性を深く追っていく。</p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2712/">次回</a>に続く）</p>
<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2712/" class="cardlink" target="_blank" rel="noopener noreferrer">
    <div class="cardlink_thumbnail">
        <img decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/01/mynumber3-1_mainachancar-500x500.jpg">
    </div>
    <div class="cardlink_content">
        <span class="cardlink_timestamp">2023.01.06</span>
        <div class="cardlink_title">
            マイナカード交付率1位、都城の策［前編］　<span>出向いて寄り添う「都城方式」</span>
        </div>
        <div class="cardlink_excerpt"><span>マイナンバーカード交付率日本一を続ける都城市。その戦略にマイナンバーカード普及のカギを学んでいきます。...</span></div>
    </div>
    <div class="cardlink_footer"></div>
</a>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2701/">マイナンバー制度の意義と課題　<span>公平を担保する知られざる効用</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>普及しないマイナンバーカード　まん延する不安や不信感、まつわる誤解</title>
		<link>https://think-miyakonojo.jp/article/2561/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=01-%25e6%2599%25ae%25e5%258f%258a%25e3%2581%2597%25e3%2581%25aa%25e3%2581%2584%25e3%2583%259e%25e3%2582%25a4%25e3%2583%258a%25e3%2583%25b3%25e3%2583%2590%25e3%2583%25bc%25e3%2582%25ab%25e3%2583%25bc%25e3%2583%2589%25e3%2580%2580%25e3%2581%25be%25e3%2582%2593%25e5%25bb%25b6%25e3%2581%2599%25e3%2582%258b%25e4%25b8%258d</link>
					<comments>https://think-miyakonojo.jp/article/2561/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[井上 理（いのうえ・おさむ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 27 Dec 2022 15:00:45 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[マイナンバーカードの真実]]></category>
		<category><![CDATA[SNS]]></category>
		<category><![CDATA[X（Twitter）]]></category>
		<category><![CDATA[デジタル庁]]></category>
		<category><![CDATA[マイナポイント]]></category>
		<category><![CDATA[マイナンバーカード]]></category>
		<category><![CDATA[マイナ保険証]]></category>
		<category><![CDATA[河野太郎]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>全国的にはなかなか普及が進まないマイナンバーカード。テーマ「マイナンバーカードの真実」では、普及率日本一の都城市の取り組みなどを通じて、普及しない要因やメリットなどの「本質」に目を向け、深掘りしていきます。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ マイナンバーカードの真実 ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2561/" target="_blank">普及しないマイナンバーカード　<span>まん延する不安や不信感、まつわる誤解</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2701/" target="_blank">マイナンバー制度の意義と課題　<span>公平を担保する知られざる効用</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2712/" target="_blank">マイナカード交付率1位、都城の策［前編］　<span>出向いて寄り添う「都城方式」</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2790/" target="_blank">マイナカード交付率1位、都城の策［後編］　<span>利便性の整備と挑戦の風土</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3223/" target="_blank">マイナンバーカードが導く未来　<span>コンサートから“手ぶら観光”まで</span></a></li></ul></div></div>
<h2>「保険証廃止」で賛否両論が噴出</h2>
<p>「2024（令和6）年度秋に、現在の健康保険証の廃止を目指す」――。</p>
<div class="iframe_wrap"><iframe title="YouTube video player" src="https://www.youtube.com/embed/FJUSGCQzrV4?controls=0" frameborder="0" allowfullscreen="allowfullscreen"></iframe></div>
<p>2022（令和4）年10月、河野太郎デジタル大臣は記者会見でこう語り、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」に切り替える方針を示した。2024年度末としてきた運転免許証との一体化「マイナ免許証」について、「前倒しできないか、検討を警察庁と一緒に進める」とも語った。保険証とは違い、免許証は廃止しない方針だ。</p>
<p>「保険証廃止」のニュースはまたたく間に駆け巡り、世間がざわついた。マスメディアはこぞって街の声を広い、賛否両論を際立たせた。</p>
<p>「分けるよりは一体化したほうが国民的にはやりやすいのかな」「いろいろ持たなくてすむので、いいと思います」といった賛成派の声。対して、「紛失したときにどうすればいいのかなという不安があります」「落としてほかの人に使われてしまうと嫌だな」などといった反対派の声を拾うメディアも多かった。</p>
<p>この方針が出た直近、2022年9月末時点のマイナンバーカード交付率は49%。効果があったのか、11月末時点の交付率は53.9％と、約2カ月で4ポイントほど増加している。だが、「2023年3月末までにほとんどの住民が保有」という政府の当初目標には遠い。</p>
<h2>「マイナポイント」で普及率押し上げ</h2>
<p>マイナンバーカードは、日本に住民票があるすべての人に付番される12桁の「マイナンバー（個人番号）」が記載されたICチップ付きのプラスチック製のカード。「デジタル社会のパスポート」という位置づけで、ほぼすべての住民が保有することを目標に2016年1月から交付が始まった。</p>
<p>顔写真がついたカード自体に免許証と同等の本人確認の機能があるほか、ICチップに含まれる「電子証明書」を使い、デジタル機器やネットワークを通じて本人確認ができる機能も備える。例えばコンビニなどのキオスク端末でマイナンバーカードをかざせば、住民票などの写しを全国どこでも発行することができる。</p>
<p>しかし、普及の速度は鈍かった。そこで政府は2020年9月から、取得者に5000円相当の電子ポイントを付与する「マイナポイント」事業を開始。第1弾の終了後に伸びが鈍化したため、2022年からは第2弾を開始し、合計2万ポイントとした。</p>
<div class="chart w600">
<div class="chart_title">マイナンバーカードの普及率の推移（全国）</div>

<div id="attachment_2560" style="width: 600px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2560" class="wp-image-2560 size-medium" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/04/myna01_graph.png" alt="マイナンバーカードの普及率の推移" width="600" height="859" /><p id="caption-attachment-2560" class="wp-caption-text"><span>注：総務省の資料を基に作成</span></p></div>
</div>
<p>締め切りは2022年12月末から2023年2月末に延期された。2023年3月末の国民全員普及へ向けたラストスパート。だが、目標達成は厳しい。背景には、政府やマイナンバーカードへの漠然とした不安や不信感がある。</p>
<h2>ニュースを受け吹き出した不信感</h2>
<p>「マイナンバーカードで生活をより良くするはずなのに、たった4人で決めた紙の保険証廃止を決定事項のようにTVで吹聴して『早く切り替えないと保険診療うけられませんよ』って国民を脅して、来年4月までにマイナ保険証のシステム整えないと医療機関として認めないと病院や診療所を脅し強制するのはなぜ？」</p>
<p><blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true"><p lang="ja" dir="ltr">マイナンバーカードで生活をより良くするはずなのに、たった4人で決めた紙の保険証廃止を決定事項のようにTVで吹聴して「早く切り替えないと保険診療うけられませんよ」って国民を脅して、来年4月までにマイナ保険証のシステム整えないと医療機関として認めないと病院や診療所を脅し強制するのはなぜ？</p>&mdash; chocolat viennois ☕ (@la_neige_fleur) <a href="https://twitter.com/la_neige_fleur/status/1600470053618876418?ref_src=twsrc%5Etfw">December 7, 2022</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>「いいね！」が7000件以上ついた上記のツイートのように、既存保険証の廃止は共有サイト（SNS）上で“突然の方針転換”と捉えられ、不信感が噴出した。</p>
<p>「普及率から言って大した需要も利便性も無いのに、ポイントだなんだとここまでシャカリキになってるという事は絶対何か裏があるよなあ」「便利になれば多くの国民は自主的に切り替えていくだろうに、こんな強要しなければならないなんて、よっぽど不便で危険な存在なんだな、マイナカード」</p>
<p>こちらは、保険証廃止をいち早く報じた朝日新聞の記事や、河野デジタル相の発表を受けての日経新聞記事に対してのリアクションだ。同時に、紛失時などの「リスク」に対する不安の声も多かった。</p>
<p>「所有だけならしまっておけばいいが、紛失時のリスクが高いマイナンバーカードを保険証の代わりに持ち歩けと政府に強制されるなんてごめんだ」「保険証とか各種本人認証とか，提示する機会が増えるということは紛失の機会も増えるわけで，なおさら1枚のカードへの集約はためらわれる」「マイナンバーが書かれていないマイナンバーレスカードが必要では？ 見られてはいけない番号の書かれたカードは持ち歩けない」……。</p>
<p>これらは、NHKや東京新聞、日本経済新聞などの保険証との一体化の報に対するネット上のリアクション。いずれも支持を集めていたコメントだ。</p>
<p>しかし、冷静に事実を見つめると、そうした懸念には「誤解」も多いことがわかる。</p>
<h2>「突然の方針転換」ではない</h2>
<p>まず、既存の保険証廃止、および、マイナンバーカードとの一体化によるマイナ保険証について、「方針転換」という見方は正確ではない。</p>
<p>当初から政府は、マイナンバーカードと保険証を「一元化」すると明言していた。</p>

<div id="attachment_2759" style="width: 550px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2759" class="wp-image-2759" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber1_evidence-300x200.jpg" alt="" width="550" height="367" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber1_evidence-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber1_evidence-1024x684.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber1_evidence-768x513.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber1_evidence.jpg 1100w" sizes="auto, (max-width: 550px) 100vw, 550px" /><p id="caption-attachment-2759" class="wp-caption-text">高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部が示した「世界最先端IT国家創造宣言工程表」の一部</p></div>

<p>2013（平成25）年6月に政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部が示した「世界最先端IT国家創造宣言工程表」。その76ページに「暮らしに係る公的サービス及び国家資格等の資格の証明に係るカード類（健康保険証、各種国家資格等資格証明書、国家公務員身分証明書等）について、個人番号カードへの一元化に向けた検討を行い、2016 年1月の交付開始以降、順次、一元化を行う」と書かれている。</p>
<p>「廃止」という文言はないものの、一元化は通例であれば、旧式の廃止を意味する。マイナ保険証はすでに2021年3月から始まっている。今回は、完全な一元化、つまり旧式の廃止の具体的な時期が示されたに過ぎない。</p>
<p>「マイナンバーカードは持ち歩いていいものなの？　当初の建付変わってない？」というコメントもあったが、建付けはなにも変わってはいない。</p>
<p>「<a href="https://smart-flash.jp/sociopolitics/205230" target="_blank" rel="noopener">マイナカード一体化に大量の反対署名…導入前の説明は「持ち歩き禁止」だったのに『紛失したらどうする？』の声</a>」と題した「SmartFLASH」の記事がYahoo！ニュースに転載されると一気に拡散し、1400件近いコメントがついた。だが、タイトルにあるような「当初は持ち歩き禁止だった」という見方は正確ではない。</p>
<p>確かに、マイナンバー（個人番号）に関しては「他人に見られないようにする」という注意喚起があったが、カード自体は身分証としての側面もあり、当初から免許証のように持ち歩くことを想定していた。</p>
<p>また、マイナ保険証の導入が「他人に裏面のマイナンバー（個人番号）を見られる」機会を増やすわけでもない。</p>
<p>「<a href="https://www.tokyo-np.co.jp/article/219500" target="_blank" rel="noopener">マイナ保険証、受診時に『毎回提示』　厚労省見解　初診時や月1回の確認だけでよかったのに…</a>」といった記事が多いためか、マイナ保険証を病院窓口の人間に提示したり、個人番号を見られたりする機会が増えるかのようなコメントが散見される。</p>
<p>「マイナンバーは人に見せたり教えたりしてはいけないけど、マイナンバーカードは毎回見せてください！ってなんでカードにマイナンバー載せたの？あのカードは個人証明カードみたいな感じで出してほしかった」</p>
<p>「マイナンバーって最初は『家族にも教えるな！』ってルールだったはずだけど最近はそれも言われなくなってきてついに保険証といっしょになるってことは病院の待ち時間と診察時間終わるまで返してもらえないんだよね？」</p>
<p><blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true"><p lang="ja" dir="ltr">マイナンバーって最初は『家族にも教えるな！』ってルールだったはずだけど最近はそれも言われなくなってきてついに保険証といっしょになるってことは病院の待ち時間と診察時間終わるまで返してもらえないんだよね？ / “保険証廃止、２４年秋にも　厚労省調整、マイナカー…” <a href="https://t.co/cU9wMabev8">https://t.co/cU9wMabev8</a></p>&mdash; A1理論@氷河期世代のミニマリストーク (@A1riron) <a href="https://twitter.com/A1riron/status/1579102766261506049?ref_src=twsrc%5Etfw">October 9, 2022</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>しかし、マイナ保険証の提示とは、受付で専用端末に自らの動作でかざし、認証・資格確認する行為を指す。つまり、機械には一瞬見せるが人には見せない。預けることもない。</p>

<div id="attachment_2987-2" style="width: 740px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2987-2" class="wp-image-2987" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_hospital.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-2987-2" class="wp-caption-text">病院の受付窓口に設置された「マイナ保険証」の読み取り装置。患者が自ら操作する</p></div>

<p>ちなみに、厚労省は患者サイドのメリットを、<a href="https://www.mhlw.go.jp/content/10200000/000577618.pdf" target="_blank" rel="noopener">資料</a>でこう説明している。</p>
<blockquote>
<p>◉顔認証で自動化された受付</p>
<ul style="list-style-type: square; margin-bottom: 0;">
	<li>顔認証で、本人確認と保険資格の確認が一度に実施可能</li>
	<li>自動受付だから、人との接触も最小限</li>
	<li>マスク・メガネ・帽子をしていても、車椅子に乗ったままでも顔認証が可能</li>
</ul>
<hr />
<p>◉診療・薬剤処方窓口での限度額以上の医療費の一時支払いが不要</p>
<hr />
<p>◉正確なデータに基づく診療・薬の処方が受けられる</p>
<ul style="list-style-type: square; margin-bottom: 0;">
	<li>過去の薬や特定健診等のデータが自動で連携されるため、口頭で説明する必要がない</li>
	<li>自分の体についてのデータを見たうえで診察・薬の処方をしてもらえることで、より良い医療が受けられる</li>
	<li>旅行先や災害時でも、薬の情報等が連携される</li>
</ul>
<hr />
<p>◉特定健診や薬の情報をマイナポータルで閲覧できる</p>
<ul style="list-style-type: square; margin-bottom: 0;">
	<li>マイナポータルで処方された薬の情報をいつでも見られる</li>
	<li>特定健診等情報の自分の体にかかわる知っておくべき情報を、いつでもどこでも確認できる</li>
</ul>
</blockquote>
<p>「廃止・一体化」ばかりが喧伝されるが、こうした患者の“ため”になるメリットは、あまり伝わっていない。</p>
<h2>個人番号を見られても問題はない</h2>
<p>では、紛失などして、裏面に記載されている個人番号を他人に見られてしまったらどうなるのか。</p>
<blockquote>
<p>マイナンバーだけ、あるいは名前とマイナンバーだけでは情報を引き出したり、悪用したりすることはできません。マイナンバーを使う手続きでは、顔写真で本人確認することが義務化されています。 オンラインで利用する時にも、ICチップに入っている電子証明書を利用するので、マイナンバーは使われません。</p>
</blockquote>
<p>デジタル庁は「<a href="https://www.digital.go.jp/policies/mynumber/faq-insurance-card/" target="_blank" rel="noopener">健康保険証との一体化に関する質問について</a>」というQA集で、こう説明している。</p>
<p>まず、他人が個人番号だけを使って、なにかの行政手続きが成立する機会は存在しない。オンラインで資格確認をする際は、番号を入力するのではなく、カードのICチップ内の電子証明書を読み取る。</p>
<p>また、窓口などでの提示も専用のカードリーダーにかざして同様に読み取る。この仕組み以外で本人確認をする際は、カードに登録された表面にある顔写真と、カードを提示した人間の顔が一致しているか否かなどの確認がなされるため、番号だけ知っていても意味はないというわけだ。</p>
<p>「じゃあ、なんでカード裏面の番号を他人に見られてはいけないのか」「そもそも、カードに番号を記載するする必要ないじゃないか」と思う方もいるだろう。ごもっともな指摘だが、これについては、少々、説明が必要だ。</p>
<h2>不安を過剰に煽った政府、ちぐはぐな対応</h2>
<p>カード裏面に記載されている個人番号は、個人情報として極めて慎重な扱いがなされている。</p>
<p>マイナンバーカードを身分証明書として店頭などで提示した場合、店舗側は、表面を免許証のようにコピーすることは可能。だが、免許証のように、裏面をコピーしたり個人番号を書き写したりすることは「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律（マイナンバー法）」により禁止されている。</p>
<p>また、同法は「何人も、法律が認める場合を除き、特定個人情報の提供をしてはならない」と定めている。法律が定める必要なとき以外、所有者自身が個人番号を他人に教えたり、カード裏面の写真をSNSにアップしたりする行為は禁止されている。</p>
<p>ただし、前述したように、たとえ他人に見られたとしても、たとえ悪意のある第三者がカードを拾得し、個人“番号”を知ったとしても、事実上、問題はない。</p>
<p>法律が第三者によるコピーや書き写しや、本人による掲示を禁じている理由は、個人“情報”は守られるべき、という原則を徹底しているためであり、個人番号を見られたり知られたりしたら危険が迫る、というわけではない。</p>
<p>だが政府は、非常にセンシティブな対応をとり、マイナンバーカード交付時に、裏面の個人番号が隠れる「透明ケース」をわざわざ配布している。そうした運用が、見られることや知られることへの恐怖心を煽る結果となった。ある政府関係者は、こう話す。</p>
<p>「個人番号についてセンシティブな扱いをしすぎたあまり、逆に不安を煽るような結果となっていることは認める。透明ケースの配布は誤った認識を与えかねないため、廃止を検討している」</p>
<p>個人番号を他人に見られることを懸念する声に応えるべく、ケースを配った政府。それが不安を煽ったため、今度は見られても問題ない、とケース配布をやめようとしている。この対応について、「ちぐはぐだ」との誹りは免れない。</p>
<p>いずれにせよ、「番号を見られたら危険」というのも、はびこる誤解の一つである。</p>
<h2>カードの悪用は困難</h2>
<p>では、番号ではなく、カードそのものを悪用されるリスクはどのくらいあるのか。「<a href="https://www.jimin.jp/news/information/204436.html" target="_blank" rel="noopener">健康保険証とマイナンバーカードが一体化へ　正しい情報を知ってください</a>」という政府与党・自由民主党のウェブページに、こういった説明がある。</p>
<blockquote>
<p>マイナンバーカード自体にプライバシー性の高い情報は入っておらず、悪用も困難です。カードのⅠCチップには、健診情報や薬剤情報、税や年金等の情報も記録されていません。もし不正に情報を読みだそうとするとICチップが壊れる仕組みです。また、カードの利用には暗証番号による認証が必要なので、悪用は困難です。もしランダムに暗証番号を入力しようとしても、一定回数間違えるとカードがロックされる仕組みです。万が一、カードを紛失した場合は、一時利用停止が可能で、24時間365日対応しています。</p>
</blockquote>
<p>マイナンバーカードのICチップに、あらゆる情報が集約されている、と思う方もいるだろう。しかし実際には、税や年金、医療などに関する情報は記録されておらず、券面に記載されている氏名・住所・生年月日・性別の4情報と顔写真、マイナンバー、それに、電子証明書と住民票コードのみである。</p>
<p>税や年金、医療などに関する個人情報は、マイナンバーと紐付いたかたちで別の場所に保管されており、法律で認められた行政職員や医療関係者のみが、それぞれの手続きに関係する情報のみ、マイナンバーカードから読み取った個人番号を鍵として、閲覧できる。</p>
<p>仮にカードを拾った第三者がその中身を引き出すのは至難の業であることに加えて、ましてや、紐付いた税や年金、医療などに関する個人情報を得ることはほぼ不可能である。</p>
<p>第三者が他人のマイナンバーカードを個人認証のための「電子証明書カード」として使える可能性もほぼない。オンラインやリアルの端末による認証時には暗証番号が必要だ。暗証番号は3回間違えればロックがかかる。</p>
<p>身分証明書としても使えない。レンタルショップなどで本人確認のために使う際は、免許証のようにカード券面の顔写真がその場の人間の顔と一致している必要がある。</p>
<p>つまり、落としたマイナンバーカードを取得した人が、そのカードを悪用できるシーンはないと考えていい。使いようがない無用の長物となるだけだ。</p>
<p>では、マイナンバーカードを落としたときのリスクがまったくないのかというと、そうではない。名前や住所を顔写真つきで知られてしまうといったリスクはあるため、なるべく落とさないようにすべき。ただし、それは免許証などほかの身分証明書でも同じことだ。</p>
<p>加えて、クレジットカードやキャッシュカードなど、金銭と紐付いているカードのほうが落とした際のリスクはよほど高い。マイナンバーカードで商品を購入したり、金銭を引き出したりすることはできない。</p>
<p>マイナンバーカードだからといって、ことさら怖がることはないのだ。</p>
<p>次回は、そもそものマイナンバーカードの意義やメリット、課題など、より多面的に普及への考察を進めていく。</p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2701/">次回</a>に続く）</p>
<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2701/" class="cardlink" target="_blank" rel="noopener noreferrer">
    <div class="cardlink_thumbnail">
        <img decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/mynumber2_HERO-500x500.jpg">
    </div>
    <div class="cardlink_content">
        <span class="cardlink_timestamp">2022.12.29</span>
        <div class="cardlink_title">
            マイナンバー制度の意義と課題　<span>公平を担保する知られざる効用</span>
        </div>
        <div class="cardlink_excerpt"><span>今回は、マイナンバー（個人番号）制度のそもそもの意義やメリットに着目しながら、より多面的に現状を考察していきます。
...</span></div>
    </div>
    <div class="cardlink_footer"></div>
</a>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2561/">普及しないマイナンバーカード　<span>まん延する不安や不信感、まつわる誤解</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>実践！ ニセ・誤情報に克つ［前編］　5つの「キー・クエスチョン」で考える</title>
		<link>https://think-miyakonojo.jp/article/2189/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=03-%25e5%25ae%259f%25e8%25b7%25b5%25ef%25bc%2581-%25e5%2581%25bd%25e3%2583%25bb%25e8%25aa%25a4%25e6%2583%2585%25e5%25a0%25b1%25e3%2581%25ab%25e5%2585%258b%25e3%2581%25a4%25ef%25bc%25bb%25e5%2589%258d%25e7%25b7%25a8%25ef%25bc%25bd%25e3%2580%25805%25e3%2581%25a4%25e3%2581%25ae%25e3%2580%258c%25e3%2582%25ad%25e3%2583%25bc</link>
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		<dc:creator><![CDATA[井上 理（いのうえ・おさむ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 06 Dec 2022 15:00:37 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[メディアリテラシー]]></category>
		<category><![CDATA[SNS]]></category>
		<category><![CDATA[X（Twitter）]]></category>
		<category><![CDATA[ウクライナ]]></category>
		<category><![CDATA[クリティカルシンキング]]></category>
		<category><![CDATA[ファクトチェック]]></category>
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		<category><![CDATA[ロシア]]></category>
		<category><![CDATA[誤情報]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>テーマ「メディアリテラシー」の3回目は実践編。多様化するメディアやメッセージを前に、どう具体的にクリティカルシンキングを実践すればいいのか、グローバルスタンダードに学びます。</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ メディアリテラシー ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/12/" target="_blank">メディアリテラシーが必要なワケ［前編］　<span>AIフェイク画像と謎の地下室の示唆</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/1399/" target="_blank">メディアリテラシーが必要なワケ［後編］　<span>インターネットや技術革新の功罪</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2115/" target="_blank">「クリティカルシンキング」の本質　<span>誤情報に惑わされないための初歩</span></a></li><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2189/" target="_blank">実践！ ニセ・誤情報に克つ［前編］　<span>5つの「キー・クエスチョン」で考える</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2262/" target="_blank">実践！ ニセ・誤情報に克つ［後編］　<span>デジタル時代に即した新手法「SIFT」</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/5233/" target="_blank">学校に浸透するメディアリテラシー教育　<span>NHKの奮闘、先行する欧米</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/6613/" target="_blank">デマを“現実”にするSNS時代　<span>昭和と令和の「取り付け騒ぎ」に学ぶ</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/8245/" target="_blank">複雑化する「ステマ」広告 <span>ステマ規制開始でも安心できない消費者</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/9193/" target="_blank">能登半島地震に見るSNSの弊害 <span>そこにある情報がすべてではない</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/10615/" target="_blank">「ディープフェイク」の脅威と備え <span>生成AI全盛時代の新たなリスク</span></a></li></ul></div></div>
<h2>フェイクニュース？</h2>
<p>ドナルド・トランプ元米大統領が声高に叫んだことから「フェイクニュース」という言葉は政治的にも利用されるようになった。</p>
<p>ロシアのウラジーミル・プーチン大統領やラブロフ外相も、ウクライナの首都キーウ近郊・ブチャで起きた惨劇（ブチャの虐殺）などについて、「フェイクニュースだ」という声明を幾度となく出している。</p>

<div id="attachment_2309" style="width: 500px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2309" class="wp-image-2309" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy03_heroA_-300x158.jpg" alt="" width="500" height="263" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy03_heroA_-300x158.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy03_heroA_-1024x538.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy03_heroA_-768x403.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy03_heroA_.jpg 1440w" sizes="auto, (max-width: 500px) 100vw, 500px" /><p id="caption-attachment-2309" class="wp-caption-text">ウクライナ郊外のブチャ地区。破壊された大量の自動車が廃棄されている<span>（写真：Sun_stock / PIXTA）</span></p></div>

<p>ロシア国営の放送局「RT」や通信社「スプートニク」も、そうした自国首脳の発言を世界へ届けようと、あらゆるチャネルを駆使し、拡散に務めている。</p>
<p>「情報戦」に国境はない。日本も“攻撃”の的（まと）の一つだ。</p>
<p><blockquote class="twitter-tweet" data-width="500" data-dnt="true"><p lang="ja" dir="ltr">ロシアとの国境付近でウクライナが生物兵器を開発、米国防総省が資金援助＝露国防省 <a href="https://t.co/EsSZmHYEZr">https://t.co/EsSZmHYEZr</a></p>&mdash; Sputnik 日本 (@sputnik_jp) <a href="https://twitter.com/sputnik_jp/status/1500670092668932098?ref_src=twsrc%5Etfw">March 7, 2022</a></blockquote><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>「ロシアとの国境付近でウクライナが生物兵器を開発、米国防総省が資金援助＝露国防省」「露国防省 ウクライナはイルペン市で挑発用フェイク映像を撮影」「露連邦検察、ブチャにおけるロシア軍の行動に関するフェイクニュースで起訴へ」――。</p>

<div id="attachment_2252" style="width: 300px" class="wp-caption alignright"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2252" class="wp-image-2252" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3-1_bbc-240x300.jpg" alt="" width="300" height="375" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3-1_bbc-240x300.jpg 240w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3-1_bbc-819x1024.jpg 819w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3-1_bbc-768x960.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3-1_bbc.jpg 1200w" sizes="auto, (max-width: 300px) 100vw, 300px" /><p id="caption-attachment-2252" class="wp-caption-text">ファクトチェックによってロシアの主張を検証する英BBCの記事</p></div>

<p>Twitter上にある「スプートニク日本語版」のアカウントは、ロシア流に言えば「ドンバス地方を開放する軍事作戦」の開始後、立て続けにこうしたニュースを配信し続けている。</p>
<p>そうした情報戦を仕掛けるロシア側に、ウクライナや同国を支援する西側諸国も対抗。欧米のマスメディアは事実を丹念に検証する「ファクトチェック」を重ね、フェイクではなく「ロシアの嘘」であることを示す証拠や証言を報じてきた。ロシアが喧伝する「ウクライナの生物兵器」に関しても、英BBCが丁寧に検証し、「証拠なし」と<a href="https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-60733307" target="_blank" rel="noopener">断じている</a>。</p>
<h2>国連決議反対国への支援、賛成？</h2>
<p>だが、ロシア側の情報発信は“弾数”が多い。日々情勢も動くなか、疑わしいニュースのすべてをファクトチェックしていくことは難しい。</p>
<p>加えて、情報戦の“武器”は多様化している。スプートニクは今年11月21日、こんな「アンケート」をTwitter上で実施した。</p>
<p>「#日本 政府は、ロシアの #ウクライナ における軍事作戦を非難する国連決議に反対した国々へ128億円の資金を供与することを決定した。この決定は、日本国内で食料品やエネルギー価格が上昇する中でなされた。これについて、皆さんはどうお考えですか？」</p>
<blockquote class="twitter-tweet">
<p lang="ja" dir="ltr">&#x1f4b0;<a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%97%A5%E6%9C%AC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#日本</a> 政府は、ロシアの <a href="https://twitter.com/hashtag/%E3%82%A6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%8A?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ウクライナ</a> における軍事作戦を非難する国連決議に反対した国々へ128億円の資金を供与することを決定した。この決定は、日本国内で食料品やエネルギー価格が上昇する中でなされた。これについて、皆さんはどうお考えですか？</p>

— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) <a href="https://twitter.com/sputnik_jp/status/1594630545798938624?ref_src=twsrc%5Etfw">November 21, 2022</a></blockquote>
<p><script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></p>
<p>今年度の政府開発援助（ODA）のうち、ロシアへの国連の非難決議や人権理事会の理事国資格停止の決議に反対したラオス、ベトナム、イランなど19カ国への無償資金供与が計128億円ある、というニュースを受けてのもの。結果は、「経済を何とかするのが先！国民に支援が必要」という回答が約70％の票を集め、最多となった。</p>
<p>事実上、「正しい、内政よりも外交が重要」と「経済を何とかするのが先！」の2択。「128億円の資金供与」自体は正しい情報だが、選択肢はスプートニクが“構成”したものだ。</p>
<p>こうした情報戦に加担するのは、スプートニクのような国営メディアだけではない。一般の日本人がツイートしたり、リツイート（RT）したりすることで、ロシア側の意に沿った情報が拡散することもある。</p>
<p>事態を複雑にしているのは、スプートニク含め、ロシア側の発信のすべてが誤っているわけではない、ということ。いったいどの情報が正しいのか、情報をどう受け止めるべきか。我々は混沌としたデジタルの世界で、ますます見極めることが難しくなっている。</p>
<h2>メディア・リテラシー教育理論の基礎</h2>
<p>これまで、具体的な事例をもとに、なぜ今、メディアリテラシーが必要とされているのか、そして、メディアリテラシーの基本原理であり、初歩とも言える「クリティカルシンキング」について、深掘りをしてきた。</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="g2t7xz1XVC"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/12/">メディアリテラシーが必要なワケ［前編］　AIフェイク画像と謎の地下室の示唆</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;メディアリテラシーが必要なワケ［前編］　&lt;span&gt;AIフェイク画像と謎の地下室の示唆&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/12/embed/#?secret=w45gMslOev#?secret=g2t7xz1XVC" data-secret="g2t7xz1XVC" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="2NU0Go3n0o"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/1399/">メディアリテラシーが必要なワケ［後編］　インターネットや技術革新の功罪</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;メディアリテラシーが必要なワケ［後編］　&lt;span&gt;インターネットや技術革新の功罪&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/1399/embed/#?secret=xuxRIzTOnW#?secret=2NU0Go3n0o" data-secret="2NU0Go3n0o" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="VOT3UCyDeu"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2115/">「クリティカルシンキング」の本質　誤情報に惑わされないための初歩</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;「クリティカルシンキング」の本質　&lt;span&gt;誤情報に惑わされないための初歩&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/2115/embed/#?secret=blLFayxwsn#?secret=VOT3UCyDeu" data-secret="VOT3UCyDeu" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p>クリティカルシンキングとは、簡単に言えば「鵜呑みにせず、立ち止まり、多面的に考える」こと。ただし、立ち止まることはできたとしても、その先、どう多面的に考えれば良いのか、指針がないと難しい。</p>
<p>では、具体的にメディアやそのメッセージとどう向き合い、どうクリティカルシンキングを実践していけばよいのだろうか――。</p>
<p>これが、今回の本題となる。まず知っておきたいのが、メディアリテラシーの「コア・コンセプト」と「キー・クエスチョン」だ。</p>
<p>日本のメディアリテラシー研究の第一人者として知られる法政大学キャリアデザイン学部の坂本旬教授は、こう話す。</p>
<p>「メディア・リテラシー・センター（Center for Media Literacy＝以下CML）による5つの『コア・コンセプト』と『キー・クエスチョン』は、メディアリテラシー教育理論の基礎として広く世界に知られ、幅広く共有されています」</p>
<p>CMLは1989年に設立されたメディアリテラシー教育の専門機関。北米を中心とした学校教師の研修トレーニングや実施プログラムの提供、世界各国へ向けたメディアリテラシー教育ガイド「<a href="http://www.medialit.org/sites/default/files/01a_mlkorientation_rev2_0.pdf" target="_blank" rel="noopener">Literacy for the 21st Century</a>」の発行・配布などを行っている。</p>
<p>教育ガイドの中核が、メディアを読み解く視点を5つに集約した「コア・コンセプト」と、教育現場で生徒にわかりやすく理解してもらうために用意した5つの「キー・クエスチョン」。対となる両者は、以下のように整理されている。</p>
<div class="chart">
<div class="chart_title">米CMLが定義する5つの「コア・コンセプト」と「キー・クエスチョン」</div>
<div class="s_table"><table class="tb_media01 tb_media02">
<tbody>
<tr>
<td style="background-color: #f3f3f3;"> </td>
<th class="media-li">コア・コンセプト</th>
<th class="info-li">キー・クエスチョン</th>
</tr>
<tr>
<td class="num">#1</td>
<td class="media-li">すべてのメッセージは構成されています。</td>
<td class="info-li">誰がこのメッセージを作ったのでしょうか？</td>
</tr>
<tr>
<td class="num">#2</td>
<td class="media-li">メディアメッセージは独自の創造的な言語を使用して構築されます。</td>
<td class="info-li">関心を引くためにどのような創造的なテクニックが使用されていますか？</td>
</tr>
<tr>
<td class="num">#3</td>
<td class="media-li">同じメディアメッセージを人によって異なる方法で体験します。</td>
<td class="info-li">人によってこのメッセージの理解はどのように異なるのでしょうか？</td>
</tr>
<tr>
<td class="num">#4</td>
<td class="media-li">メディアには価値と視点が組み込まれています。</td>
<td class="info-li">このメッセージで表現されている、または排除されている価値観、ライフスタイル、視点は何ですか？</td>
</tr>
<tr>
<td class="num">#5</td>
<td class="media-li">ほとんどのメディアメッセージは利益や権力を得るために作られています。</td>
<td class="info-li">なぜ、このメッセージは送られたのでしょうか？</td>
</tr>
</tbody>
</table></div>
<div class="wp-caption-text"><span>出所：米CMLの「CML MediaLit Kit」</span></div>
</div>
<h2>「スプートニク」を読み解くと？</h2>
<p>坂本教授は、これらのコンセプトとクエスチョンについて、こう補足する。</p>
<p>「CMLの理論は、伝統的なメディアリテラシーの理論をまとめたもので、その考え方は英国から始まり、カナダに渡って8つになり、それが5つに整理されたという流れがある。今日、とりわけ米国のメディアリテラシー教育におけるクリティカルシンキングとは、まさにCMLの5つのキー・クエスチョンを問うこと、だと言っていい」</p>
<p>5つのキー・クエスチョンは、クリティカルシンキングを実践する具体的な指針として世界のメディアリテラシー教育の現場に浸透しているのだ。ならば実践してみよう。先のスプートニクのツイートを、5つのキー・クエスチョンに沿って読み解いてみたい。</p>
<p>まず＃1では、そのメッセージが誰かによって構成されたものであることを意識する。スプートニクはロシアの国営メディアであり、国、ひいてはプーチン大統領の意を汲んだものではないか、という視点が生まれる。</p>
<p>＃2では、少々わかりにくいが、人に魅力的に伝わるよう、あるいは、信頼性が高いと思ってもらえるような表現技術があることを意識する。通信社らしい硬く正しい日本語であり、周辺にはNHKなども報じる正しいニュースや、フィギュアスケート世界大会の成績速報なども並んでいるため、しっかりとした報道機関の印象も受ける。</p>
<p>＃３では、このツイートの評判を気にしてみる。133件のリツイート、174件のいいね！がある一方で、リプライの内容を見ると「なぜ @TwitterJPはこんなアカウント放置してるの？」「意味分からん。子どもでも分かる嘘つくのやめてもらっていいですか？」といった歯牙にもかけないコメントも多いことに気づく。</p>
<p>#４では、送り手の価値観や視点を考える。当然、ロシア至上主義で、プーチン大統領には逆らえないのだと推測される。</p>
<p>最後に＃5で、このメッセージが送られた背景を考える。情報戦の一環であり、日本の世論に対して影響を与えたい目的が透けて見える。</p>
<p>といった具合だ。ただし、5つのキー・クエスチョンを通じて、「送り手の意図」を深く読み解く必要はない、と坂本教授は釘を刺す。</p>
<h2>「さぎしかな」でチェック</h2>

<div id="attachment_2294" style="width: 250px" class="wp-caption alignright"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-2294" class="wp-image-2294" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3_sakamoto-265x300.jpg" alt="" width="250" height="283" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3_sakamoto-265x300.jpg 265w, https://think-miyakonojo.jp/images/2022/12/medialiteracy3_sakamoto.jpg 600w" sizes="auto, (max-width: 250px) 100vw, 250px" /><p id="caption-attachment-2294" class="wp-caption-text">法政大学キャリアデザイン学部の坂本旬教授</p></div>

<p>「メディアリテラシーが語られるとき『意図を読み解く』と言われがちですが、それは間違い。意図を読み解くことはかなり難しいうえ、意図によって構成されたメッセージだけに焦点を当てると、『無意識による差別』などの問題に気づくことができません」</p>
<p>「意図があろうがなかろうが、問題は生じる。例えば、ジェンダーの考え方や価値観、人種的な価値観に欠けたテレビCMなどがありますよね。でも、だいたいそういうのは、意図して欠けたものを制作しているのではなく、無意識にやっちゃっている。つまり、差別的なメッセージはほとんどの場合、意図されていないんです」</p>
<p>「意図的なメッセージ」にこだわると視野狭窄に陥り、重要なことに気づけなくなるという示唆である。ちなみに坂本教授は、日本の教育現場で活用しやすく、日本人が覚えやすいように、この5つのキー・クエスチョンをカスタマイズし、教育現場で活用している。</p>
<p>作者、技術、視聴者（読者）、価値観、なぜ。5つのキー・クエスチョンを象徴する日本語、それぞれの音読みの頭文字をつなげると、「<a href="https://jima.media/cms/wp-content/uploads/2020/01/sa-gi-si-ka-na-check.pdf" target="_blank" rel="noopener">さぎしかな</a>」となる。</p>
<p>これら5つの側面でメッセージを見つめ、調べ、自分なりに分析することが、クリティカルシンキングでメディアリテラシーを身につける具体的な手順である。</p>
<p>SNSなどのインターネットメディアも含め、あるいはマスメディアだけではなく個人のアカウントも含め、あらゆるメッセージを無批判に受け入れず、手放しでシェアせず、考える。さすれば、なにがフェイクニュースなのか混乱せず、ニセ・誤情報に惑わされるリスクも軽減するだろう。</p>
<p>今回は、メディアリテラシー教育における伝統的で基礎的な手法を押さえた。後編では、デジタル時代に対応した新手の手法なども含め、より実践的な活用法を深掘りする。</p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2262/">後編</a>に続く）</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="K48KtmKyAR"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2262/">実践！ ニセ・誤情報に克つ［後編］　デジタル時代に即した新手法「SIFT」</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;実践！ ニセ・誤情報に克つ［後編］　&lt;span&gt;デジタル時代に即した新手法「SIFT」&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/2262/embed/#?secret=p4pQluGZDh#?secret=K48KtmKyAR" data-secret="K48KtmKyAR" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/2189/">実践！ ニセ・誤情報に克つ［前編］　<span>5つの「キー・クエスチョン」で考える</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
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			</item>
	</channel>
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