深く多面的に、考える。

観光に吹く新風 #08

関之尾公園「FORCHESTRA」という挑戦 みんなで創る表現の場、仕掛け人の願い

  • 2026年1月、関之尾のスノーピーク都城で「FORCHESTRA」が初開催。
  • 都城では珍しい個性豊かな出店者や体験の場を集めた異色のイベント。
  • “表現の場”への思いや願いを仕掛け人の一人、藤高未紗さんに聞いた。

関之尾公園「スノーピーク都城」に6000人

2026(令和8)年の1月半ばにもかかわらず、最高気温が20℃に迫ろうかという春を先取りしたような陽気の日。生まれ変わった関之尾公園内の「スノーピーク都城キャンプフィールド(以下、スノーピーク都城)」には、いつもにも増して多くのひとが訪れ、にぎやかな声と音が響きわたっていた。

2026年1月、スノーピーク都城キャンプフィールドでイベント「FORCHESTRA(フォーケストラ)」が初開催された

関之尾の豊かな自然を舞台に開催されていたのは「FORCHESTRA2026 〜みんなで創る表現の場〜(以下、FORCHESTRA)」。1月17日、18日の土日にかけて行われ、地元・都城をはじめ鹿児島や福岡、東京からグルメやアパレル、生活雑貨を扱う多彩なショップなどが集結した。

出店者は全部で52組。来場者は2日間で6000人を超えた。一見、よくあるマルシェイベントに思えるかもしれない。だが、会場に足を踏み入れれば、その違いはすぐにわかる。

FORCHESTRAは単なる“イベント”ではなかった。

個性的な出店に体験の場、永瀬正敏氏も来場

4棟が並ぶ「コテージ」内では多彩なワークショップが開催された

スノーピーク都城内にずらりと並んだブースは、普段その名前を見かけることはあまりないものの、個性豊かで魅力的な出店者ばかり。立ち並ぶ4棟のコテージは「ワークショップ会場」と姿を変え、訪れるひとたちの好奇心をくすぐる「体験の場」が提供されていた。

普段はなかなか出会えないようなユニークな“手を動かす場”が用意され、大人はもちろん子どもたちも真剣な眼差しで作品づくりに没頭していた。

日之影町「わら細工たくぼ」の手乗り祝亀制作のワークショップ。ほぼ満席となった

綾町「くぬぎ小屋」の糸紡ぎワークショップ(フジタカデザイン提供)

福岡を拠点として活動するブランド「Onawa」は、パラコードストラップ作りのワークショップを行った(フジタカデザイン提供)

体験の場はコテージに限らない。木々のあいだでは、誰もが挑戦したくなるような「ツリークライミング」のほか、楽器が演奏できなくても自由に音を奏でられる「FORCHESTRA楽団」という参加型の場も用意された。

ツリークライミングの参加費は、「どんぐり1000年の森(30号地)」へ植える苗木1本の“株主”となる権利に(フジタカデザイン提供)

「FORCHESTRA楽団」のにぎやかな音色が関之尾に響いた(フジタカデザイン提供)

さらに、都城ではなかなか見ることが叶わないアーティストの公演も開催。市民になじみ深い「関之尾」という場所で、これまでに見たことのない景色が広がった2日間となった。

FORCHESTRAの仕掛け人のひとり、フジタカデザインの藤高未紗さんは振り返る。

「当初、出店者さんは30組前後の予定でした。でも、出店者さん同士の繋がりでどんどん増えていって(笑)。来場者も、『最初は3000人来てくれたらいいな』くらいの感覚だったんです。『でも、そんなにたくさん来ないでしょう』って開催前にみんなで話していました」

都城市出身の俳優・永瀬正敏氏も来場した(フジタカデザイン提供)

しかし、蓋を開けてみると来場者は予想の2倍。さらに、偶然にも市主催の行事に出席のため帰省していた都城市出身の俳優・永瀬正敏氏も訪れ、会場に華を添えた。10数年前に永瀬氏が宮崎で開催した写真展で縁が生まれたことがきっかけとなった。

「『こんなチャンスはまたとないから、ぜひとも来ていただきたい!』と思ってお声がけしたところ、本当に来てくださってとてもありがたかったです。池田市長にもご来場いただけました」

「そのほか、お子さんからご高齢の方まで幅広いお客さんに楽しんでいただけた2日間となりました。とにかく事故もなく終わることができてホッとしています」

2日目には池田市長の姿も。下段左側が藤高さん(フジタカデザイン提供)

コンセプトは「みんなで創る表現の場」

FORCHESTRAが終わってから10日ほど経った頃、改めて深い話を聞こうと藤高さんを訪れた。

「終わった直後は疲れ切っていたけれど、今はすっかり元気です」と明るく笑う彼女に、まずはFORCHESTRAという名前にどんな思いを込めたのか尋ねてみた。

「『みんなで創る表現の場』をコンセプトにしました。『◯◯のために』を意味する『For』と『Orchestra』を掛け合わせた造語です。都城ではなかなか見ることのできないモノやコトを届ける場にして、来場した人たち、特に子どもたちの世界観を広げてもらったり想像力や創造力を高めたりするきっかけを作れたらうれしいなと考えていました」

「個性豊かなヒト・モノ・コトが集まる場にしたいという同じ思いをもっていた、副実行委員長で『wandern』の關良太郎くんと『わちゃわちゃとした個性豊かな“バザール”のような雰囲気がいいよね』と話していました(出店者は)実際に、普段こういったイベントには出店されない方も多く、子どもたちに『こんなかっこいいお店があるんだよ!』『かっこいい大人もたくさんいるんだよ!』ということも伝えられる良い機会になったんじゃないかと思っています」

なぜ、こんな風変わりなイベントを仕掛けることになったのか。いきさつについて尋ねてみた。しばらく間が空いたのちに返ってきたのは、「タイミング、ですかね」という答え。

「もともとこういうイベントを、ずっと前からやりたかったんです。だけど、年々気力や体力も落ちてしまうので、ゼロイチで新しいことを立ち上げられるのはもう今しかないだろうと」

「これまでまちなかを中心にいろんなイベントを開催してきましたが、毎回その1回に全力を投じるので、すぐに力尽きてしまって……。だけど、今回のFORCHESTRAで見せられたようなパフォーマンスや公演の場はやはり定期的に創ってこそ意味があると思うので、地盤固めとなる1年目を今のうちにやっておきたかったんです」

藤高さんと実行委員会、出店者の面々(フジタカデザイン提供)

そんな藤高さんの想いに呼応するように協力者は増えていった。

先述の關良太郎氏に加え、『日本茶専門店shop&cafe日向時間』の坂元 寛之氏、関東に拠点をおく『Aquvii』の 川辺 恭造氏、『大工屋工房 芯』の山之上 貴裕氏、『Letter』の夏原夫妻など計7組が実行委員として集結。過去のイベントで知り合った人たちも手を貸してくれるようになり、さらには企業からの協賛数も増加。もちろん、フジタカデザインのスタッフからの強力なバックアップもあり、開催へとこぎつけた。

「『絶対やった方が良い』って一度思っちゃうと、やらないわけにはいかなくなって。あとあと大変だと分かっていても、それを体験することで次にどうつながっていくかを想像するとそのワクワクする気持ちが勝ってしまうんですよ。とにかくやり遂げようとするんだけど、やっぱり手が回らないことも多いから、そんな私をみんなが見かねて声をかけてくれる。周りにとっては、もらい事故みたいなものかもしれませんが、私の思いを汲んで行動してくれる方々には感謝しかありません」

そう藤高さんは謙遜するが、出店でも選りすぐりの名店が数多く集まってくれた。

出店者に課せられた「チャレンジ」

最初に出店を持ちかけたのは「私が好きな方ばかり。単に私が見たい人・会いたい人たちに来てもらったという側面もあります(笑)」と藤高さん。人と人が直接向き合い、言葉を交わすことを大切にしたいという考えから、出店者選びでも面識のある人とのつながりを重視した。信頼が置ける“仲間”がそろうことで、より良い空間を作り上げられると考えたからだ。

加えて、出店者からの紹介を受けることもあったという。その際は、実際に足を運び、その思いに耳を傾けながら関係性を築いていた。結果、次々と出店者数は増加し、先述のように、当初の予定から2倍近い数の出店ブースが並ぶこととなった。

今回、何人かの出店者の方々にFORCHESTRAに出店した理由を尋ねてみたところ、ほとんどのひとが「実行委員会のみなさんの熱意がすごかったから」「藤高さんから声をかけてもらったから」と答えた。

藤高さんをはじめとする実行委員会の思いに共鳴したひとたちが集まったからこそ、一体感と熱気が生まれ、よくあるイベントとは違う“独自性”が生まれたのだろう。

そんな出店者の方々にお願いしたテーマは、「チャレンジ」。これも、FORCHESTRAの独自性をさらに高めることにつながった。

「出店者の皆さんには、『これまでやってみたかったことに挑戦してみてください』とお声がけしました。『無理のない範囲で』とお伝えしましたが、人気のお店ばかりで、ご自身のお客様を普段から大事にされて毎日忙しい方々ばかり。今考えると本当におそろしいお願いをしてしまったなと、おそれ多い気持ちでいっぱいです」

それでも、各出店者はそれぞれのチャレンジに取り組んでくれた。

「ONEONE Coffee」のブース。「ブラックコーヒーだけで売れるか心配だったけど、無事に売り切れました!」

例えば、移動コーヒーショップの「ONEONE Coffee」は「シンプルなドリップコーヒーだけで勝負!」。普段はお客様の要望に応えて甘いドリンクを提供することも多いものの、原点に戻りたいという思いからFORCHESTRAで提供するメニューをドリップコーヒーのみとした。

「とってもおいしくて感動しました! 当日、公演出演者の方たちにも味わってもらったところ、みんな『すごくおいしくて驚いた』って喜んでもらえました」と藤高さん。「来場された方々も普段はなかなか見ることのできない、ONEONE Coffeeさんをはじめとする出店者の方々の“本気の表現”を感じられたんじゃないかなと思います」と胸を張る。

ここでしか出会えない特別なコラボレーションもあった。

「牛養い人 松山龍二」と「Aquviiキッチン なかむっちん」のブース。「信念のある主催者と一緒にやりたいと思って出店しました。おかげさまで大盛況でした!」

3代続く都城牛肥育生産者の「牛養い人 松山龍二」さんは、東京で活躍する「Aquviiキッチン なかむっちん」とともに、「秘密の牛串と魔女のカレー」を提供。松山さんが丹精込めて肥育した松山牛のすじ肉を使った特別なカレーと宮崎の野菜をたっぷり使ったベジカレー、そして今回のために松山さんが特別に仕上げたというカレーと相性抜群の牛串を用意した。

さらに、スノーピーク都城内のレストラン「Blue Bird dining」では、「宮丸商店」(宮丸町)とのスペシャルな“一夜限りのコラボディナー”が実現した。

スノーピーク都城内のレストラン「Blue Bird dining」では、「宮丸商店」(宮丸町)との“コラボディナー”が実現。ビュッフェ形式で、選ぶ楽しみも

無農薬やオーガニックの野菜をたっぷりと使い、丁寧に作られた弁当や惣菜が人気の宮丸商店。普段は「弁当」や「惣菜」という枠でしか見ることのできなかった、その独自の世界観がBlue Bird diningという空間で堂々と表現され、大きく花開いた。

たっぷりの野菜をメインに据えたシンプルかつ大胆で、彩り豊かな料理の数々に、テーブルのあちこちからは歓声にも似た「おいしい!」の声が。「宮丸商店の方から『チャレンジできる機会をもらえて本当にありがたかった』という感想をいただいたのもうれしかったですね」と藤高さんは頬を緩ませる。

コラボディナーでは見た目にもおいしく、食欲をそそる料理が並んだ(フジタカデザイン提供)

ツリー下げられたパンが収穫できる遊び心も満点の表現も。フジタカデザインスタッフ東郷さんによる(フジタカデザイン提供)

「意外と都城のひとは訪れていない」

関之尾公園に新しく出来たスノーピーク都城という空間も、FORCHESTRAの独自性を押し上げ、彩りを添えた。「ロケーションも大事にしたかった」と言う藤高さんは、スノーピーク都城を会場に選んだ理由をこう説明する。

「ほかにもいくつか候補はあったんですが、最終的には、やっぱり緑が豊かで、“都城らしい”場所でやりたいなって。それに、2年前にリニューアルして『スノーピーク都城キャンプフィールド』として生まれ変わったけれど、意外と訪れていない都城のひとも多いのかもと思ったことも決め手になりました。せっかくこんな素敵な場所ができたのに、もったいないですよね。なので、この空間のすばらしさや魅力も伝えられる機会になればとも考えていました」

関之尾公園は、滝や渓流といった資源を抱えながらも日常的に訪れる市民は決して多くない。スノーピーク都城の開業以降、新たな観光拠点としての可能性が模索されてきたが、今回のFORCHESTRAは、その空間に“文化”というレイヤーを重ねた初めての試みだったとも言える。

そうして出来上がったFORCHESTRAという唯一無二の空間。上記で紹介した以外にも個性的でエッジの効いた出店者がそろい、皆忙しく手を動かしながらも、初めて味わう空間を楽しんでいるように見えた。一部を紹介しよう。

「自由料理屋 て」のブース。「なんか楽しそうなイベントだなあと思って出店しました」

「がまこう庵」のブース。「13時くらいにそばは売り切れてしまいました。お客さんが多かったですね」

「新町農園&アースカフェ菜屋」のブース。「今回のために手作りの竹のテントを新調しました!」

「イタリア料理 坂元食堂」のブース。「今日はボリートミスト(イタリア風おでん)やホットサンドを用意しました」

こうした多様で個性的な出店者がFORCHESTRAにひとを呼び、盛り上げた。だが、FORCHESTRAの求心力はほかにもある。

個性あふれるアーティストの公演も

今回のハイライトとも言えるのが、「usaginingen×KRANK 藤井 健一郎 “ハグ/hig”」。

「usaginingen×KRANK」FORCHESTRA公式サイトより)

usaginingenは平井伸一氏と絵美氏、そして二人の息子である海凪くんによる家族3人編成で、自作の映像機と楽器を用い、アナログとデジタルを融合させた独自のパフォーマンスを繰り広げるアーティストグループ。2011年にドイツ・ベルリンで活動を開始し、2016年より瀬戸内海の豊島を拠点に約30カ国の芸術祭などへ参加。Apple Japanの広告に起用されるなど、国際的な評価も高い。

藤井氏は音楽学校卒業後、音楽活動を継続しつつ、2002年12月、福岡でmarcelloを設立。2004年2月にはアンティーク家具を取り扱うkrankを設立し、全国各地で個展を開催している。近年では、作品制作・空間プロデュース・舞台演出に加えて、音楽経験を生かした音源制作にも携わっている。そんな2組がFORCHESTRAで初めての“Collaboration performance”を行った。

公演会場は満席となり、パフォーマンスが始まるのを今かいまかと待つ人々の期待感で埋め尽くされている。日暮れを待って、まずはusaginingenの公演からスタート。

「usaginingen」のパフォーマンス「トンビ 魂の鼓動」。瀬戸内・豊島の環境や自然から着想を得て制作された

少しずつ空が陰っていくなか、関之尾滝へと注ぎ込む渓流を背景音に、伸一氏の演奏するパーカッションの力強い低音やサンプリングされた心臓の鼓動など、多彩な音が跳ねるように響いた。

正面に設けられたスクリーンには、映像機を自在に操る絵美氏の手元にある素材がリアルタイムで映し出され、まるで光の万華鏡のようにくるくると変化していく。そして、堂々とした海凪くんのパフォーマンスに魅了された。

スクリーンでは刻々と映像が変化していく

後半のusaginingen x KRANKのコラボ公演でも独特の世界観が表現され、観客の感性と心に揺さぶりをかけた。じつは、この2組の初コラボ、以前からどちらとも交流があった藤高さんがつないだものだという。

「2組の素晴らしい世界観が交わったら、どんなに美しいものが生まれるだろうかと考えたら、引き合わせたいと強く思ったんです。ここから新たな物語が生まれることにワクワクしていました。きっとこのコラボレーションから生み出された“体験”は、観覧してくださった方々にも想像を掻き立てられる刺激的なステージとなったんじゃないでしょうか」

この公演のチケット代は3850円。しかし今回、18歳以下は無料とした。それは、FORCHESTRA全体に流れる「通奏低音」のような思いがあったからだ。

Forchestraを10年続くイベントに

「子どもたちにクリエイティブな作品に触れられる“体験”の機会を少しでも増やしてあげたくて」……。

取材中、藤高さんから繰り返し発せられた言葉である。「外に出て、いろんなモノやコトに触れる“体験”を通して、子どもたちに『自分でも何かできるんじゃないか』と感じてほしい」。

18歳以下のチケット代の無料化は、その願いを形にした最たるもの。そして、確かな手応えを感じた出来事があった。

「6歳になる甥っ子が、彼と同年代の海凪くんがパフォーマンスをする姿を食い入るように観ていて、公演が終わった後にはもう大拍手。甥っ子のほかにもそんな子どもたちがたくさんいて、きっとこの先の糧になるはずだって思ったんです。もしかしたら、彼らの人生におけるターニングポイントになったかもしれないと思うと、とてもワクワクします」

Usaginingen・海凪くんのパフォーマンス(フジタカデザイン提供)

「FORCHESTRAをやって良かったと強く感じた瞬間でした。『地方だからおもしろいものを見られないのは仕方ない』と言い訳したくなかったんです。そういったモノやコトをみせる場を“創る”のは、大人の責任でもあるのかなと」

言い換えれば、それは未来への投資。だからこそ、FORCHESTRAを今回限りで終わらせず、長く続くイベントにしていきたいと覚悟を新たにしている。

「みんなの手を借りながらになりますが、自分たちじゃなくて次世代のために、10年は続けていきたい。今回、私やスタッフの子どもたちもいろいろと手伝ってくれましたし、たくさんの子どもたちが参加してくれました。FORCHESTRAを続けていくことが、子どもたちの想像力や創造力、感性を育むことにつながり、将来このイベントや地域の表現の場を支える担い手になってくれたらうれしいなと思っているところです」

会場には終始子どもたちの笑い声が響いていた(フジタカデザイン提供)

FORCHESTRAが終わった直後にもかかわらず、すでに次回の構想が藤高さんをはじめとする実行委員会メンバーの頭の中を駆け巡っているようで、「『次はあれやろう』『あのアーティストを呼びたい』といった話をもうしています」とのこと。

早くも次回を見据えているのは実行委員会だけではない。「今回は商品が早々に売り切れてしまったから、『次回はリベンジしたい!』と燃えている出店者さんもいます」と藤高さんは力を込めた。

「地方だから」と諦めず、子どもたちに豊かな体験を届けたい――。そんな思いから始まったFORCHESTRAは、予想を大きく上回る反響とともに幕を閉じた。だが、これは終わりではなく始まりに過ぎない。藤高さんの好奇心と行動力、そして共鳴した人々の輪が生み出した熱は、すでに次の開催へと向かって動き出している。

関之尾の豊かな自然の中で響き合った音楽と笑い声、子どもたちの輝く瞳。それらのすべてが、都城の新しい風景として根付いていく予感を抱かせる。自然の舞台に、文化が重なった今回のイベント。都城の観光はまた一つ、新しい物語を手に入れた。

  • 筆者
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三角園 泉

三角園 泉(みすみぞの・いずみ) 「Think都城」記者。宮崎県都城市在住。大学ではメディア論を学び、文学や音楽、お笑いなどのカルチャーに幅広く触れる。2017年よりライターとして活動。近年は採用系コンテンツや企業・団体の情報発信の取材・執筆、事業者の広報サポートなどに携わる。趣味は各地の田の神さぁを巡ること、街を歩くこと、短歌を詠むこと。ぼんちくん推し。

  1. 関之尾公園「FORCHESTRA」という挑戦 みんなで創る表現の場、仕掛け人の願い

  2. 教科書に載らない「暮らしに潜む史跡」 廃線跡・橋りょう・用水路が物語る歴史

  3. あしもとに刻まれた文化財 島津家隆盛の裏で懸命に生きた証

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