<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>リサイクル - Think都城</title>
	<atom:link href="https://think-miyakonojo.jp/article/tag/%e3%83%aa%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%82%af%e3%83%ab/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://think-miyakonojo.jp</link>
	<description>深く多面的に、考える。</description>
	<lastBuildDate>Fri, 24 Apr 2026 14:45:59 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.9.4</generator>

<image>
	<url>https://think-miyakonojo.jp/images/2023/10/cropped-tm_fav_528-32x32.png</url>
	<title>リサイクル - Think都城</title>
	<link>https://think-miyakonojo.jp</link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<item>
		<title>なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</title>
		<link>https://think-miyakonojo.jp/article/3655/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=03-%25e3%2581%25aa%25e3%2581%259c%25e9%259c%25a7%25e5%25b3%25b6%25e9%2585%2592%25e9%2580%25a0%25e3%2581%25af%25e8%2584%25b1%25e7%2582%25ad%25e7%25b4%25a0%25e3%2581%25ab%25e6%259c%25ac%25e6%25b0%2597%25e3%2581%25aa%25e3%2581%25ae%25e3%2581%258b%25e3%2580%2580%25e6%25b1%259f%25e5%25a4%258f%25e6%258b%2593%25e4%25b8%2589</link>
					<comments>https://think-miyakonojo.jp/article/3655/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[井上 理（いのうえ・おさむ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 21 Feb 2023 10:11:34 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[地方から始まる変革]]></category>
		<category><![CDATA[CO2]]></category>
		<category><![CDATA[さつまいも]]></category>
		<category><![CDATA[サステナビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[ニチレイ]]></category>
		<category><![CDATA[バイオガス]]></category>
		<category><![CDATA[リサイクル]]></category>
		<category><![CDATA[一極集中]]></category>
		<category><![CDATA[地方創生]]></category>
		<category><![CDATA[江夏拓三]]></category>
		<category><![CDATA[焼酎]]></category>
		<category><![CDATA[焼酎粕]]></category>
		<category><![CDATA[産業廃棄物]]></category>
		<category><![CDATA[脱炭素]]></category>
		<category><![CDATA[若者]]></category>
		<category><![CDATA[過疎]]></category>
		<category><![CDATA[霧島酒造]]></category>
		<category><![CDATA[鹿島建設]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://think-miyakonojo.jp/?p=3655</guid>

					<description><![CDATA[<p>なぜ霧島酒造はこんなにもサステナビリティや脱炭素へ本気なのか。「焼酎粕は宝」と言い続けてきた霧島酒造の江夏拓三 代表取締役専務に、本気の理由や背景を語っていただきました。</p>
The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/">なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　<span>江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ 地方から始まる変革 ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/" target="_blank">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ <span>「さつまいもリサイクル」の全貌</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/" target="_blank">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　<span>他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</span></a></li><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/" target="_blank">なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　<span>江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3824/" target="_blank">地方に寄り添うシフトプラス　<span>巨大市場の黒子が狙う次の官民“共創”</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/4060/" target="_blank">「デジタル田園都市」の具体像　<span>交付金を後ろ盾に加速する都城市</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/13393/" target="_blank">霧島酒造×スターバックス「icoia」の挑戦 <span>地域と環境を動かす共創拠点</span></a></li></ul></div></div>
<h2>なぜ本気になれるのか</h2>
<p class="question">——　地球環境のサステナビリティ（持続可能性）、特に脱炭素社会の実現につながる取り組みが、あまりに大規模かつ広範囲です。なぜ霧島酒造は、こんなにもサステナビリティに対して本気なのでしょうか。あるいは、本気になれるのでしょうか。</p>

<div id="attachment_3999" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img fetchpriority="high" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3999" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_left_4-3-300x200.jpg" alt="" width="740" height="494" class="wp-image-3999" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_left_4-3-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_left_4-3-1024x683.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_left_4-3-768x512.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_left_4-3.jpg 1480w" sizes="(max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3999" class="wp-caption-text">霧島酒造の江夏拓三 代表取締役専務</p></div>

<p><span class="anser">江夏</span>　私どもが使っているさつまいもや、そこから作る焼酎の量は、桁違いの規模です。東京ドーム640個分の畑から来るさつまいもから、一升瓶で年間5000万本を製造している。900mlの「五合瓶」に直したら1億本、日本国民に1本ずつ配れる量です。</p>
<p>一方で、焼酎を作ったあとに年間21万トンもの「焼酎粕」が残る。とんでもない量です。燃やすとか、畑に還元するとか、そんなことでは、とても処理しきれません。きちっとしたことをやっていかない限り、うちはもう次がない。このままいったら危ない、生産を止めないといけないところに追い込まれる。というのが見えていた。</p>
<p>九州中を探してもうちの量を処理できる人たちはいません。産廃処理業者が処理できる量じゃない。だから、自分たちでやるしかない。自分の足で立つしかない。</p>
<p>じゃあ、決断を下すしかない。何十億円かかったとしても、焼酎粕からバイオガスを作るエネルギー化をどーんとやっていこうと決めたわけです。</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="nWmzqKrr6f"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ 「さつまいもリサイクル」の全貌</a></blockquote><iframe class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ &lt;span&gt;「さつまいもリサイクル」の全貌&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/embed/#?secret=KLk9MAo3js#?secret=nWmzqKrr6f" data-secret="nWmzqKrr6f" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p class="question">——　膨大な廃棄物に対して責任を持たざるを得ない、必要に迫られて決断したということですね。焼酎を作る過程でも、膨大なエネルギーを消費しています。霧島酒造が費やしているすべてのエネルギーを「ジュール」に換算した資料を拝見しました。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　当社の工場全体のエネルギー消費量、排出量、それから仕入れているさつまいもが持つエネルギー量、処分した量など全部を調べて、あの表ができあがったんです。</p>

<div id="attachment_3964" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3964" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_energy-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="noTrim wp-image-3964" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_energy-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_energy-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_energy-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_energy.jpg 1480w" sizes="(max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3964" class="wp-caption-text">霧島酒造のエネルギー収支<span>（霧島酒造提供、「TJ」はテラジュール）</span></p></div>

<p><span class="anser">江夏</span>　ジュールの計算って、ぱっと簡単にできるものじゃない。温排水がどれくらいの熱量かとか、それが1時間あたり何トン流れてとか、そういう計算を全部集積しないと出ない数字なんです。うちの社員が何人も何カ月もかかって、やっと出てきた。</p>
<p>そうしたら、年間で943テラジュールという、すごいエネルギーを使っていたんですね。これは一般家庭7万3000世帯分に相当します。都城市が7万世帯弱ですので、都城市の全家庭のエネルギー（電力消費量）とだいたい似たような量を、当社1社で使っている。</p>
<p>会社として、やっぱりそのエネルギーに対する責任も持たないといけない。そう思います。</p>
<h2>日本最大級のバイオガス発生量</h2>
<p class="question">——　その責任の一端が、1日約3万4000ノルマル立方メートル（N㎥）ものバイオガスを生み出す巨大なリサイクルプラントに表れています。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_tank-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3988" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_tank-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_tank-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_tank-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_tank.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p><span class="anser">江夏</span>　うちの焼酎粕自体がふんだんにエネルギーを持っていて、有機物の量を示すいわゆる「BOD（生物化学的酸素要求量）」という指標では、5万ppmもある。それを有効活用できるかどうか。やっぱり巨大な装置を含めて、いろいろなことをやらないといけない。</p>
<p>そこに対する投資は、今までの累積で言ったらとんでもない額だと思います。リサイクルプラントの建設だけでも、何十億円かはしています。</p>
<p>最初に鹿島建設さんから、「うちは建設会社なので、作るならこの規模、大きなものになる」と言われて、僕は「えーっ、そんなにでかいの！？」と驚きましたが、10年、15年単位で見ると安いものになっていると、今では思います。</p>
<p class="question">——　何十年という計画なのですね。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　そうですね。自然から恵みを得たものを無下に捨てることはできない。しっかりとまた自然に循環させなければいけない、という考えで、焼酎粕と言えども捨てたらだめ。得られたものは「宝物」として有効に活用すべき。この循環をずっと前から考えていた。</p>
<p>46年前、1977（昭和52）年に入社してから、僕はずっとそのことを言い続けています。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right2_4-3-300x200.jpg" alt="" width="740" height="494" class="aligncenter wp-image-4001" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right2_4-3-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right2_4-3-1024x683.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right2_4-3-768x512.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right2_4-3.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<h2>入社と同時に社内でケンカ</h2>
<p><span class="anser">江夏</span>　じつは入社した当時、焼酎粕は“厄介者”だから燃やして処理しようということになり、社内で議論になったことがあります。</p>
<p>当時、バベルの塔みたいな円筒の装置の中で、焼酎粕を上から霧のようにまいて、重油のバーナーで一気に燃やす技術があり、それを入れようとしていた。</p>
<p>僕は入社と同時に、「そんな無駄なことをすべきじゃない」と反対しました。うちの親父が社長だったけれど、当時の課長さんや部長さんの勧めもあって、やろうということで、結局、焼却施設を建ててしまった。</p>
<p>建てたはいいけれど、ちょうどイラン革命の時期で、油が高くなった。2倍ならまだしも、3倍、4倍と上がっていったんですね。</p>
<p>焼酎粕を燃焼するのに1日あたり軽トラ1台が買えるくらいの燃料費で済むはずが、クラウン1台分になった。</p>
<p>当時は、今みたいに300日も操業できていなくて、100日間しか焼酎を作っていなかったけれど、それでも年間で100台のクラウンを買うのと同じ額の重油代がかかってしまうということで、それで、燃やすのをやめたのです。</p>
<p class="question">——　しかも輪を掛けて<span>CO2</span>も出る。単に燃やすのですから。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　そういうことは、その当時は考えていません。とにかく、焼酎粕は“公害”であると。いち早くそれを処分しないといけないということで、本当に厄介者としての取り扱い。だから、考え方自体が間違っていたんです。</p>
<p>新入社員だった僕は、その時点で「焼酎粕は宝である」と言いだして、当時の部長さんや課長さんとも机を叩いてケンカしましたからね。</p>
<p>不思議なことよね。今こうしてバイオガスを生んでいるのが。そのときから、もう46年ですから。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_kutsurogi-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3986" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_kutsurogi-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_kutsurogi-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_kutsurogi-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_kutsurogi.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<h2>「臭い」に泣かされた飼料と肥料</h2>
<p class="question">——　焼却のプロジェクトがとん挫して、どうしたのでしょうか？</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　慌ててやったのは、4トンか5トンの焼酎粕が入る「サイロ」を50カ所くらいに設置して、下にホースをつけて、乳牛に飲ませよったんです。この辺は牧場が多いですし、焼酎粕は豊富な栄養分を含んでいますからね。</p>
<p>ところが、2年か3年か続いたのちに、焼酎粕を飲ませると牛乳に臭いが出るという話があがって、それもできなくなった。実際に牛乳に臭いが出ることはなかったと思うのですが、恨みつらみを言うより、自分たちで処理していこうということで、今度は土壌還元を始めました。</p>
<p>「ツーデフ」と呼ばれる大型の2軸トラクターを買って、僕も畑に撒きに行きよった。すぐにロータリー（耕運機）をかけると、微生物が分解しますから、1日で臭いはなくなる。ただ、そのまま放置して雨が降ったり、風が吹いたりすると、臭いが出る。</p>
<p>加えて、焼酎粕は、そのままでは窒素分が多く、リンとカリを足してあげないと葉っぱだけが茂ってしまうとか、いろいろなことが出よったんですね。ですから、大半は廃棄せざるを得ない状況がしばらく続きました。</p>
<p class="question">——　「黒霧島」が売れに売れ、「赤霧島」の人気と相まって大ブームになり、日本一になって、どんどん粕は増える。従来のやり方で処理しきれるものではなくなっていくわけですね、成長とともに。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　そういうことです。あれこれと知恵を絞り続け、ようやくたどり着いたのが、メタン発酵によってバイオガスを発生させるエネルギー化です。</p>
<p>鹿島建設さんとの共同開発ということで、最初にうちも鹿島さんも同じ分のお金を出し合って、実験から着手しました。「成功するかどうかわかりません。それでもやりましょう」と始めて、うまくいき、どんどんと規模を拡大しながら、今に至ります。</p>
<p>これを、世界中に持っていけるかもしれません。「かもしれません」という仮定ですけれど、夢があります。</p>
<h2>その場で否決、「2030年」に上方修正</h2>
<p class="question">——　リサイクルプラントが軌道に乗り、2021（令和3）年11月には「2030年度までに工場と事務所からの<span>CO2</span>排出量を実質ゼロにする」という、とんでもない目標を宣言しました。</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="VFMXiOWL2B"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　&lt;span&gt;他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/embed/#?secret=covQaWZR0F#?secret=VFMXiOWL2B" data-secret="VFMXiOWL2B" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p><span class="anser">江夏</span>　あれは、3年くらい前、2020年くらい。当社のサステナビリティ戦略を担うグリーンエネルギー部が「2050年までに<span>CO2</span>をゼロにします」なんて言ってきたので、もうその瞬間に駄目だと。生ぬるいことを言っているなと思った。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right_4-3-300x200.jpg" alt="" width="740" height="494" class="aligncenter wp-image-4000" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right_4-3-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right_4-3-1024x683.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right_4-3-768x512.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_right_4-3.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p><span class="anser">江夏</span>　今、地球環境だ何だと騒がれているなかで、うちはこれだけのエネルギーを使って、これだけの有機物を出している。世の中に迷惑を掛けたらいかん。地球環境をきれいにせないかんということで、その場で否決して「2030年までにやりなさい」と言ったんです。</p>
<p>僕は、ダイナミックに物事を考えて、ダイナミックに行動していくことの重要性というのを、いつも若い連中に言っています。これだけの量の焼酎を作るって、単一工場ではあり得ないことであって、ダイナミックに考えていかないと追いつきません。</p>
<p class="question">——　今回、ニチレイロジグループ本社との協働の発表がありました。自社から出る焼酎粕にとどまらず、バイオガスの原料となる食品クズなどの廃棄物を他社からも引き受け、ガスを増産していくという試みは、大きな転換です。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　まずは、当社向けのさつまいもを加工したときに出る芋クズを１カ月30トンほど引き受けます。ニチレイさんに聞いてみたら、ほかにもイチゴのへたとか、いろいろな青果の食品クズを持っておられると。それらをかき集めて、ちょっと圧縮してもらって、うちに持ってくれば、リサイクルプラントにどんどんと入れられるわけです。</p>
<p>今回、よかったなと思うのは、これまで厄介者だった食品廃棄物を通じて、企業間の友好というか、ウィン・ウィンのコラボレーションを生むことができたこと。</p>
<p>だいたい企業というのは壁がありますからね。その壁をぶち破ってでも、いいことはやりましょうよという気には、経営者も従業員もなかなかならない。</p>
<p>でも、これを皮切りに、うちも含めて、企業間で仲よくしましょうというコラボが増えていくんじゃないでしょうか。有機物を扱っている企業は全国にある。今回のニュースを聞かれて、いろいろな社長さん同士が話されたり、実務担当者同士が話したりして、次々とそういうことが起こるんじゃないかと期待しています。これから、素晴らしいことが起こると。</p>
<p>だから、スタートとしては非常によかったと思います。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_smile1_4-3-300x200.jpg" alt="" width="740" height="494" class="aligncenter wp-image-4004" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_smile1_4-3-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_smile1_4-3-1024x683.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_smile1_4-3-768x512.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_smile1_4-3.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<h2>全国から集まってくる若者が活力に </h2>
<p class="question">——　「地方創生」と言われてから丸8年経ちましたが、東京一極集中や過疎化といった課題は解決していません。地方はなにを武器に活力を得ていけばいいのか。「サステナビリティ」や「グリーン」といったキーワードが大きなカギの一つとなるのではないでしょうか。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　やっぱり一生懸命やっていると、今、ネットの時代だから、皆さんそれを見ているんですね。うちの行動を全国の人たちが見ている。</p>
<p>それで、これまでだったら考えられないようなところ、例えばスキーで有名な蔵王から来たり、長野県の大学でエネルギーを勉強して博士号を取った人がうちに入社したりしています。</p>
<p>うちの会社で博士号を取りなさいと言って取った人はたくさんいますよ。だけれど、自分で博士号を取ってうちに来たいという人はなかなかいない。博士号があれば、どんな一流企業でもどこでも行けるはずですが、うちに来てくれました。</p>
<p>そういうように、当社のグリーンエネルギー部に入りたいという学生が全国からやって来る。エネルギー変換の技術がある霧島酒造で仕事をしたいと、若者が応募してくるわけです。それは、やっぱり活力になると思います。</p>
<p class="question">——　地域活性にも貢献されていますね。</p>
<p><span class="anser">江夏</span>　焼酎の生業というのは、この地方でじわじわ愛され、そうこうしているうちに宮崎県の人に支えられ、どんどんと九州全体に広まっていった。だから、やっぱり地域に還元しないといけない、という気持ちになります。</p>
<p>それと、今までの企業というのは誰かが儲けるためにやっていたのかもしれないけれど、まずは全従業員の物心両面の幸せを願うことが大事であって、この基本があって初めて社会にまたいろいろな還元ができるんですね。</p>
<p>これは、僕が稲盛和夫さんの盛和塾で勉強させていただいたことですが、そのとおりだと思います。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_shain_4-3-300x200.jpg" alt="" width="740" height="494" class="aligncenter wp-image-4002" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_shain_4-3-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_shain_4-3-1024x683.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_shain_4-3-768x512.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_shain_4-3.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p><span class="anser">江夏</span>　だから、一人ひとりの従業員さんが喜んで働けるよう、少しでも幸せになるように仕向けていく。それが、地域への貢献にもつながる。従業員さんが喜ばない会社はもうアウトです。</p>
<p>うちの企画室でも今、男性が半年間、育休を取りだしたりしています。そういうのも、お互いに協力して力を合わせながら、大いにやろうと言っています。</p>
<p>結局、従業員さんが喜んでいるとこっちも明るくなるし、冗談も言えるしね。たまに叱っても、ちゃんと実現してくれます。偉そうに威張ってばかりいても仕方がない。そういうことで、やっぱり経営には基本理念というのが大事なのだと思っています。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_last-300x200.jpg" alt="" width="740" height="494" class="aligncenter wp-image-4043" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_last-300x200.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_last-1024x683.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_last-768x512.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku3_last.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3824/">次回</a>に続く）</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="folzB8f8Rl"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3824/">地方に寄り添うシフトプラス　巨大市場の黒子が狙う次の官民“共創”</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;地方に寄り添うシフトプラス　&lt;span&gt;巨大市場の黒子が狙う次の官民“共創”&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/3824/embed/#?secret=O2ss1rMCEQ#?secret=folzB8f8Rl" data-secret="folzB8f8Rl" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/">なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　<span>江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://think-miyakonojo.jp/article/3655/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</title>
		<link>https://think-miyakonojo.jp/article/3647/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=__trashed</link>
					<comments>https://think-miyakonojo.jp/article/3647/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[井上 理（いのうえ・おさむ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 20 Feb 2023 08:00:21 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[地方から始まる変革]]></category>
		<category><![CDATA[CO2]]></category>
		<category><![CDATA[EV]]></category>
		<category><![CDATA[さつまいも]]></category>
		<category><![CDATA[カーボンニュートラル]]></category>
		<category><![CDATA[サステナビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[サプライチェーン]]></category>
		<category><![CDATA[ニチレイ]]></category>
		<category><![CDATA[バイオガス]]></category>
		<category><![CDATA[リサイクル]]></category>
		<category><![CDATA[大浦酒造]]></category>
		<category><![CDATA[太陽光]]></category>
		<category><![CDATA[柳田酒造]]></category>
		<category><![CDATA[江夏拓三]]></category>
		<category><![CDATA[焼酎]]></category>
		<category><![CDATA[焼酎粕]]></category>
		<category><![CDATA[産業廃棄物]]></category>
		<category><![CDATA[脱炭素]]></category>
		<category><![CDATA[霧島酒造]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://think-miyakonojo.jp/?p=3647</guid>

					<description><![CDATA[<p><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/" >前編</a>からの続きです。後編では、霧島酒造が掲げたカーボンニュートラルへの目標と、その実現に向けた今後の施策を中心に深掘りしていきます。</p>
The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　<span>他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ 地方から始まる変革 ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/" target="_blank">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ <span>「さつまいもリサイクル」の全貌</span></a></li><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/" target="_blank">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　<span>他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/" target="_blank">なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　<span>江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3824/" target="_blank">地方に寄り添うシフトプラス　<span>巨大市場の黒子が狙う次の官民“共創”</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/4060/" target="_blank">「デジタル田園都市」の具体像　<span>交付金を後ろ盾に加速する都城市</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/13393/" target="_blank">霧島酒造×スターバックス「icoia」の挑戦 <span>地域と環境を動かす共創拠点</span></a></li></ul></div></div>
<h2>無謀な挑戦</h2>
<p>2023（令和5）年1月19日、霧島酒造と、ニチレイグループで低温物流を手掛けるニチレイロジグループ本社は、リサイクル活動で協働運用を開始すると発表。記者説明会の場で、霧島酒造のサステナビリティ戦略を統括する江夏拓三代表取締役専務はこう語った。</p>

<div id="attachment_3927" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3927" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_01_enatsu1-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3927" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_01_enatsu1-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_01_enatsu1-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_01_enatsu1-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_01_enatsu1.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3927" class="wp-caption-text">記者説明会に臨んだ霧島酒造の江夏拓三 代表取締役専務（左）とグリーンエネルギー本部の東森義和課長</p></div>

<p>「今、『<span>CO2（二酸化炭素）</span>ゼロ』を目指しています。世界の先端企業がやっている『2030年』までにということで、（主に焼酎粕リサイクルを担う）グリーンエネルギー部に『やるようにしてくださいよ』と言っている。おそらくできるんじゃないかなと思います」</p>
<p>協働の内容は後述するとして、まず注目に値するのは「2030年度までに工場・事務所の<span>CO2</span>排出量実質ゼロ」という、とんでもなく困難且つ意欲的な目標だ。</p>
<p><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/">前編</a>で見てきたように、霧島酒造は焼酎粕や芋クズから発生するバイオガスを活用することで2021年度、<span>CO2</span>の排出量を33％削減（2013年度比）している。目標は、この削減率を2030年までに100％にするという意味である。 </p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="C7Fw4S6C9L"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ 「さつまいもリサイクル」の全貌</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ &lt;span&gt;「さつまいもリサイクル」の全貌&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/embed/#?secret=UhO3onbT5U#?secret=C7Fw4S6C9L" data-secret="C7Fw4S6C9L" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>
<p>日本が排出する温室効果ガス（GHG）のうち約9割が<span>CO2</span>。霧島酒造に限ればほぼ100％が<span>CO2</span>。つまり、霧島酒造は事業所からのGHG排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を2030年度までに実現する、ということだ。</p>
<p>2030年まで残された時間はわずか7年。霧島酒造は今、無謀ともとれる挑戦に突き進んでいる。</p>
<h2>「2050年実質ゼロ」へ上方修正</h2>

<div id="attachment_3928" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3928" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_02_suga-300x166.jpg" alt="" width="740" height="410" class="wp-image-3928" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_02_suga-300x166.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_02_suga-1024x567.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_02_suga-768x426.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_02_suga.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3928" class="wp-caption-text">菅義偉前首相は2020年10月の所信表明演説で「2050年カーボンニュートラル」を宣言した（<a href="https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg21455.html" rel="noopener" target="_blank">政府インターネットテレビ</a>より）</p></div>

<p>「我が国は、2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわち2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを、ここに宣言いたします」</p>
<p>菅義偉前首相がそう宣言した2020年10月の<a href="https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg21455.html" target="_blank" rel="noopener">所信表明演説</a>は大きな話題を呼んだ。2009年に「2050年80％削減（2013年比）」という長期目標を掲げた日本政府が11年ぶりに上方修正し、100％削減の目標を前倒しにしたからだ。</p>
<p>長期目標の通過点、「2030年」の中期目標については、2015年にCOP21で採択されたパリ協定時に「2030年26％削減（同）」と掲げていた。これも上記の所信表明演説の翌年、2021年4月の気候サミットで上方修正され、菅前首相は「2050年目標と整合的で、野心的な目標として、2030年度に、温室効果ガスを2013年度から46％削減することを目指す。さらに、50％の高みに向けて挑戦を続けていく」と表明している。</p>
<p>この新たな政府目標に倣い、カーボンニュートラルを宣言する企業が続出した。ただでさえ、実現困難とされる目標。ほとんどの企業が「2050年」をマイルストーンとする中、霧島酒造は2021年11月、こう宣言した。</p>
<p>「2030年度までに工場と事務所からの<span>CO2</span>排出量を実質ゼロにする」――。 </p>
<p>しかし、焼酎粕や芋クズを原料とする巨大なリサイクルプラントがあれども、それだけで到達できる目標ではない。これがいかに困難か、現状を見ればわかる。</p>
<h2>焼酎粕のエネルギー、50％減が限界</h2>
<p>前編で説明したように、1日に850トンも出る焼酎粕と15トンの芋クズはすでにフル活用。そこから発生するバイオガスは、焼酎製造に使うガスボイラー、そして、電力を生む「サツマイモ発電」の燃料として、ほぼ100％消費されている。</p>

<div id="attachment_3933" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3933" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_03_tank-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3933" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_03_tank-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_03_tank-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_03_tank-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_03_tank.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3933" class="wp-caption-text">焼酎粕をメタン菌で発酵させる巨大なバイオリアクター</p></div>

<p>多少の拡張余力はある。本社エリアでは、本社増設工場のみに設置されていたバイオガスボイラーを本社工場にも新設し、バイオガスの供給量を1日あたり約2倍に増やしたばかり。</p>
<p>もう一つの基幹拠点である志比田エリアでは、3カ所ある工場のうち最新の志比田第二増設工場のみにバイオガスボイラーが設置されている。志比田工場内にもボイラーを新設し、バイオガスの活用を広げる計画はある。そのほか、本社エリアのみの設置だったサツマイモ発電の発電設備を志比田エリアにも新設する予定だ。</p>
<p>それでも、「さつまいも由来のエネルギー、当社からのバイオガスだけでは、焼酎製造にかかわるぜんぶを賄うことはできない」と江夏専務は言う。サステナビリティ戦略を担うグリーンエネルギー本部の東森義和課長はこう補足する。</p>
<p>「さらなる自助努力を積んでも、2030年に50％しか<span>CO2</span>を削減できません。当社由来の焼酎粕のバイオガスを全量使っても50％しかいかない。そこに限界がある」</p>
<div class="chart w600">
<div class="chart_title">霧島酒造のCO2排出量の推移</div>

<div id="attachment_3952" style="width: 610px" class="wp-caption alignnone"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3952" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_graph_fin-300x210.png" alt="工場・事務所のCO2排出量の推移と今後の計画" width="600" height="419" class="wp-image-3952" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_graph_fin-300x210.png 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_graph_fin-1024x715.png 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_graph_fin-768x536.png 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_graph_fin.png 1200w" sizes="auto, (max-width: 600px) 100vw, 600px" /><p id="caption-attachment-3952" class="wp-caption-text"><span>注：霧島酒造の資料を基に作成</span></p></div>
</div>
<p>要するに、バイオガスのもととなる焼酎粕や食品クズが足りないのだ。この“限界”を突破するため、霧島酒造は新たなフェーズへと乗り出した。</p>
<p>2023年1月、「KIRISHIMA SATSUMAIMO CYCLE」という大きなビジョンの実現を目指して、気候変動対策と自然環境保全を軸に次の段階へ進むアクションプラン「霧島環境アクション2030」を公表。その具体策の一つが、冒頭で紹介したニチレイロジグループとの協働である。</p>
<p>霧島環境アクション2030の大きな進化は、自社だけではなく、他社からもバイオガスの原料を調達する点。その試みはすでに始まっている。</p>
<h2>ニチレイロジグループの食品クズを受け入れ</h2>
<p>自社由来の焼酎粕だけで足りないなら他社から引き取れば良い――。</p>
<p>その発想のもと、霧島酒造は産業廃棄物処分業許可証を取得。2022年4月より、同じ都城市内の老舗焼酎酒蔵である柳田酒造と大浦酒造から焼酎粕を引き取り、バイオガスの原料に足している。そして、さらなるインパクトを求め、ニチレイロジグループからも食品クズを引き受けることにした。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_05_sanpai1-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3938" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_05_sanpai1-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_05_sanpai1-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_05_sanpai1-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_05_sanpai1.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>

<div id="attachment_3939" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3939" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_06_sanpai2-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3939" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_06_sanpai2-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_06_sanpai2-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_06_sanpai2-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_06_sanpai2.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3939" class="wp-caption-text">他社からの廃棄物（芋クズ等）を引き受ける施設。即座に発酵させるため異臭を抑えられる</p></div>

<p>低温物流サービスを手がけるニチレイロジグループは、南九州を中心に霧島酒造向けのさつまいもを鹿児島県曽於市の物流センターで引き受け、洗浄・選別・カットや、冷凍・保管などの加工業務を受託している。さつまいもの収穫時期以外でも焼酎を作れるのは、冷凍保管のおかげ。この加工段階で1カ月30トンの芋クズが出ていた。</p>
<p>収穫時期の3カ月で90トンに及ぶ芋クズは、これまで鹿児島県内の産業廃棄物処理業者を通じて廃棄処分されていた。これを、霧島酒造が2022年9月からエネルギーの資源として引き取り、バイオガスの原料としている。霧島酒造が宮崎県から「県外産業廃棄物」の搬入承認を受けたことで実現した。 </p>
<p>これにより、1カ月あたり3000ノルマル立方メートル（N㎥）に相当するバイオガス発生と年間10トンほどの<span>CO2</span>削減効果を上乗せできるという。</p>
<p>両社の協働はこれに終わらない。ニチレイロジグループの鹿児島曽於物流センターは霧島酒造以外の食品加工も手がけており、さつまいもに限らず、ほかの野菜や果物などのクズも大量に廃棄処分している。霧島酒造は今後、これらも引き受けていく方針だ。 </p>

<div id="attachment_3935" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3935" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_04_nichirei-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3935" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_04_nichirei-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_04_nichirei-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_04_nichirei-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_04_nichirei.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3935" class="wp-caption-text">霧島酒造との協働をアピールするニチレイ・ロジスティクス九州 鹿児島曽於物流センターの中島佑樹マネージャー（左）</p></div>

<p>霧島酒造としてはエネルギーに変換できるため量が増えるのは歓迎。どれだけ増やせるのかは不明だが、鹿児島曽於物流センターの中島佑樹マネージャーは「月に300トンくらいは現実的なのかなと考えている」と期待を込める。</p>
<h2>太陽光など自然エネルギーも活用</h2>
<p>他社からエネルギーの原料を調達し、バイオガスを増産しようという発想。上積みにはなるが、一升瓶換算で年間5000万本もの焼酎を作るには、それでも足りない。少なくとも2030年までは一定量の都市ガスを燃焼し、<span>CO2</span>を出し続けることになる。</p>
<p>となれば、出してしまった分、別のところで「マイナス」の効果を生み、差し引きでゼロにしなければ「<span>CO2</span>実質ゼロ」には到達できない。そこでゼロへ向けた策として次に検討しているのが、太陽光などの「自然エネルギー」の活用である。 </p>
<p>「太陽光発電は大きな候補。南向きの綺麗に陽が当たる工場がいっぱいある。どれだけ発電できそうか、計算しているところ。それ以外にも選択肢がある」と江夏専務。グリーンエネルギー本部の東森課長は、「温排水を使った発電や排蒸気を使った発電もある。価格とどれだけ環境価値があるのか見極めながら、前向きに検討を進めている」と続ける。</p>
<p>バイオガスや太陽光など再生可能エネルギー由来の電力は、電気自動車（EV）にも活用していく。前編で触れた、サツマイモ発電で動くEVの「e-imo」。今は、130台ほどある社用車のうちのわずか4台だが、それには理由がある。</p>

<div id="attachment_3941" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3941" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_07_ev-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3941" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_07_ev-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_07_ev-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_07_ev-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku2_07_ev.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3941" class="wp-caption-text">「サツマイモ発電」で走る霧島酒造の社用電気自動車（EV）「e-imo（イーモ）」</p></div>

<p>「今、いろんな会社から合理的なEVが誕生しつつある。しっかり出来上がってコストが安くなったときに、一斉にすべてを切り替えようと思っています」。江夏専務はそう、将来像を語る。</p>
<p>加えて江夏専務は、600人強の従業員が通勤に使う自家用車もEVに切り替えてもらうよう、時期が来れば補助金を出す考えも口にした。会社の駐車場でサツマイモ発電、もしくは太陽光など自然エネルギー由来の電気を充電できるようにしたいと考えている。</p>
<p>そのほか、蒸留工程などで出る「温排水」にも可能性が残っている。ボイラーの給水や工場設備・備品の洗浄水、暖房設備などに再利用されているが、すべての排水や熱を利用できているわけではない。温水プールなど、さらなる有効利用の道を探っていくとする。</p>
<p>こうした、細かい自助努力の積み上げで、なんとか残りの50％を削減し、2030年<span>CO2</span>実質ゼロまで持っていく算段。これだけでも担当者は胃が痛くなる思いだろう。しかし、江夏専務はさらなる難題をグリーンエネルギー部に課そうと目論んでいるようだ。</p>
<h2>バリューチェーン全体の<span>CO2</span>削減も視野</h2>
<p>霧島酒造が掲げている目標は、今のところ、製造などで事業所から直接排出される<span>CO2</span>、もしくは電力調達で排出される間接的な<span>CO2</span>が対象。だが、それ以外の部分の改革にもすでに着手している。</p>
<p>話が複雑になるため、あえてここまで説明してこなかったが、企業の事業を通じた一連の流れ、いわゆる「サプライチェーン（バリューチェーン）」全体を見渡すと、原材料調達や製品の輸送、消費者の使用や廃棄など、事業所以外で生じる量のほうが格段に多い。</p>
<p>温室効果ガス排出量の算定と報告の世界共通基準「GHGプロトコル」では、以下のようにGHG排出を分類している。</p>
<blockquote>
<p><strong>Scope1（直接排出）</strong><br />
自社設備で燃料燃焼、また化学反応等によって直接排出した二酸化炭素、他のGHG。<br />
<br />
<strong>Scope2（エネルギー由来の間接排出）</strong><br />
外部から購入した電気などの二次エネルギーが作られる際に排出した二酸化炭素(等)。<br />
<br />
<strong>Scope3（その他、事業に関連する間接排出）</strong><br />
Scope1・2以外の、原材料の生産から製品の使用、廃棄、従業員の出張・通勤など、自社事業にかかわるすべての間接的なGHGの排出。</p>
</blockquote>
<p>このScope1・2・3を合算したものが「<a href="https://www.env.go.jp/earth/ondanka/supply_chain/gvc/estimate.html#no00" rel="noopener" target="_blank">サプライチェーン排出量</a>」と呼ばれており、一般に、企業起因で排出されるサプライチェーン排出量の8〜9割がScope3だと言われている。 </p>
<p>霧島酒造が現在2030年までにゼロを目指しているのは、上記のScope1・2の部分のみ。それでも、霧島酒造がすごいことをやろうとしていることに変わりはない。 </p>
<p>例えば、酒類も扱う誰もが知る国内飲料大手は、2030年のGHG排出量削減目標を「Scope1+2で50%減、Scope3で30%減」と掲げ、サステナビリティに前向きな企業として認知されている。</p>
<p>だが、同じ時期に霧島酒造は100％減を達成しようとしている。輪をかけて、霧島酒造はScope3の削減にも挑戦していくというのだ。</p>
<p>霧島酒造のサプライチェーン排出量全体の8割以上が、さつまいもの収穫や輸送などの原材料調達や、焼酎の輸送・使用・廃棄などを含むScope3だと見られる。</p>
<p>霧島酒造は現在、このScope3の正確な算定を進めており、その先にScope3を含めたバリューチェーン全体でも<span>CO2</span>を削減していく宣言を見据えている。</p>
<h2>自然の恵みが豊かな「地方」</h2>
<p>2002年に焼酎かす活用の再検討を開始してから21年。2006年にバイオガスの活用を始めてから17年。霧島酒造はさらなる高みへと動き出した。</p>
<p>鹿島建設とともに築いてきたリサイクルプラントのシステムは、長年の蓄積を経て、世界に誇れるものとなった。いち民間企業によるバイオガスの発生量はおそらく日本一。さつまいも由来のガスに限れば、その発生量は世界一だろう。</p>
<p>もはや、エネルギーカンパニーとしての顔も持ち始めた霧島酒造。新時代のエネルギーを担う人材も、全国から集結しつつある。</p>
<p>世界に比べ、日本企業のサステナビリティへの対応は遅れをとっているとされる。しかし、その遅れを、地方の酒蔵が取り戻そうとしているという事実。サステナビリティを軸とした大きなうねりが、都城で起きている。 </p>
<p>それは、自然の恵みが豊かな「地方」だからこそ、成し得ることなのかもしれない。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_potato-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3991" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_potato-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_potato-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_potato-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change02_potato.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p>活火山の多い南九州は、保水性に乏しく、作物を育てるのが難しいシラス台地で覆われている。それでも良く育ってくれるさつまいもの栽培が盛んになり、良質な地下水も豊富だったことから、芋焼酎という産業も発展した。</p>
<p>その資源を無駄にしたくない、という思いから、霧島酒造の変革は始まったのだ。江夏専務は言う。</p>
<p>「自然が育んださつまいもの素晴らしさ。これをもういっかい、自然に戻していこうと。やりっぱなしではだめ。最終的には地球環境で循環させる。今、世界が騒いでいますけれども、同じことを私どもは早めに気づきまして、もうスタートしているところであります」</p>
<p>地方から始まる変革。中央がそのうねりに巻き込まれる日は近い。</p>
<p>次回は、なぜ霧島酒造がここまで脱炭素社会やサステナビリティの実現へ“本気”になれるのか、江夏専務のインタビューを通じてさらに深掘りしていきます。</p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/">次回</a>に続く）</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="JDOTFdUJxd"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/">なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　&lt;span&gt;江夏拓三 代表取締役専務が語る真実&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/embed/#?secret=lu8802Mlwd#?secret=JDOTFdUJxd" data-secret="JDOTFdUJxd" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　<span>他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://think-miyakonojo.jp/article/3647/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ 「さつまいもリサイクル」の全貌</title>
		<link>https://think-miyakonojo.jp/article/3381/?utm_source=rss&#038;utm_medium=rss&#038;utm_campaign=01-%25e8%2584%25b1%25e7%2582%25ad%25e7%25b4%25a0%25e3%2581%25ab%25e3%2581%258b%25e3%2581%2591%25e3%2582%258b%25e9%259c%25a7%25e5%25b3%25b6%25e9%2585%2592%25e9%2580%25a0%25e3%2581%25ae%25e5%2587%2584%25e3%2581%25bf%25ef%25bc%25bb%25e5%2589%258d%25e7%25b7%25a8%25ef%25bc%25bd-%25e3%2580%258c%25e3%2581%2595%25e3%2581%25a4</link>
					<comments>https://think-miyakonojo.jp/article/3381/#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[井上 理（いのうえ・おさむ）]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 20 Feb 2023 06:00:52 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[地方から始まる変革]]></category>
		<category><![CDATA[CO2]]></category>
		<category><![CDATA[EV]]></category>
		<category><![CDATA[SDGs]]></category>
		<category><![CDATA[さつまいも]]></category>
		<category><![CDATA[サステナビリティ]]></category>
		<category><![CDATA[バイオガス]]></category>
		<category><![CDATA[リサイクル]]></category>
		<category><![CDATA[地球温暖化]]></category>
		<category><![CDATA[江夏拓三]]></category>
		<category><![CDATA[焼酎]]></category>
		<category><![CDATA[焼酎粕]]></category>
		<category><![CDATA[脱炭素]]></category>
		<category><![CDATA[霧島酒造]]></category>
		<category><![CDATA[鹿島建設]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://think-miyakonojo.jp/?p=3381</guid>

					<description><![CDATA[<p>地方から始まる変革。テーマ初回は10年連続で焼酎売上高日本一を堅持し続ける霧島酒造を深掘りしていきます。霧島酒造のサステナビリティへの取り組みは桁違いの規模。さつまいもを軸とする変革が、地方から始まっています。</p>
The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ <span>「さつまいもリサイクル」の全貌</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="su-spoiler su-spoiler-style-“fancy” su-spoiler-icon-plus su-spoiler-closed" data-scroll-offset="0" data-anchor-in-url="no"><div class="su-spoiler-title" tabindex="0" role="button"><span class="su-spoiler-icon"></span>テーマ［ 地方から始まる変革 ］の記事一覧</div><div class="su-spoiler-content su-u-clearfix su-u-trim"><ul class="lcp_catlist" id="lcp_instance_0"><li class="current"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/" target="_blank">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ <span>「さつまいもリサイクル」の全貌</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/" target="_blank">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　<span>他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3655/" target="_blank">なぜ霧島酒造は脱炭素に本気なのか　<span>江夏拓三 代表取締役専務が語る真実</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3824/" target="_blank">地方に寄り添うシフトプラス　<span>巨大市場の黒子が狙う次の官民“共創”</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/4060/" target="_blank">「デジタル田園都市」の具体像　<span>交付金を後ろ盾に加速する都城市</span></a></li><li><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/13393/" target="_blank">霧島酒造×スターバックス「icoia」の挑戦 <span>地域と環境を動かす共創拠点</span></a></li></ul></div></div>
<h2><strong>そびえるタンクの正体</strong></h2>
<p>宮崎空港から宮崎自動車道を西に走ること40分。都城インターチェンジを降り、都城市を南北に貫く国道10号線を10分ほど南下すると、右手に霧島酒造の本社工場が見えてくる。</p>

<div id="attachment_3892" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3892" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank3-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3892" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank3-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank3-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank3-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank3.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3892" class="wp-caption-text">広大な本社工場エリアの一角に巨大なタンク群が並ぶ</p></div>

<p>広大な敷地の一部に、6階建てマンションに相当する高さ18.5mのタンクがところ狭しと並んでいる。本社エリアで合計20本もあるこのタンクが、本来、焼酎づくりになんら必要のない設備、と聞いたら意外に思う人もいるだろう。</p>
<p>タンクの正体は、焼酎を製造した残り粕（焼酎粕）をメタン菌で発酵させ、バイオガスを発生させるための「バイオリアクター（メタン発酵槽）」。11,500平方メートル（㎡）もの敷地がエネルギーリサイクルのために使われている。</p>
<p>焼酎売り上げ日本一で知られる霧島酒造は今、サステナビリティへの取り組みにおいても日本一の企業になろうとしている。</p>
<p>霧島酒造がさつまいもからバイオガスを生成していることや、そのガスを使って発電していることは、すでに多くのメディアなどを通じて広く知られているだろう。だが、その規模や範囲は桁違いの大きさ。全貌を理解し、取り組みの深度を相対的に把握するのは困難だ。ゆえに、インパクトがどれほどのものなのかも、あまり知られていない。</p>
<h2><strong>年間10万トンの芋から一升瓶5000万本</strong> </h2>
<p>「さつまいもの国内生産量は年間約70万トン。霧島酒造が使用するさつまいもは年間約10万トン。全国消費の7分の1を当社1社で使っていることになる。企業としての使用量は、おそらく世界的に見ても当社がトップクラスでしょう」</p>
<p>霧島酒造のサステナビリティ戦略を司る江夏拓三代表取締役専務は、こう語る。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_kuradashi-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3870" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_kuradashi-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_kuradashi-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_kuradashi-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_kuradashi.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p>創業1916（大正5）年。今年で107年目を迎える霧島酒造が焼酎メーカーの売上高ランキングで初めて日本一となったのは、今から11年前の2012（平成24）年のことだった。それ以来、10年連続を堅持し、売上高は600億円規模まで膨らんだ。</p>
<p>けん引するのは「黒霧島」。「トロッとキリッと」というキャッチフレーズのように、芋らしさを持ちながら洗練された味わいが受け入れられた。「白霧島」「赤霧島」「茜霧島」などと併せ、霧島酒造が1日に生産する焼酎の量は一升瓶換算で約20万本、年間5000万本にも及ぶ。</p>

<div id="attachment_3863" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3863" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_04_lineup-300x162.jpg" alt="" width="740" height="399" class="noTrim wp-image-3863" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_04_lineup-300x162.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_04_lineup-1024x552.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_04_lineup-768x414.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_04_lineup.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3863" class="wp-caption-text">霧島酒造の主力商品群<span>（「<a href="https://www.kirishima-product.com/" target="_blank" rel="noopener">霧島酒造オンラインショップ</a>」より）</span></p></div>

<p>これだけ膨大な量を作るには当然、膨大なさつまいもが必要となり、膨大な粕が出る。</p>
<p>宮崎県や鹿児島県を中心に、約1200軒の生産農家が、東京ドーム約640個分に相当する畑で霧島酒造向けのさつまいもを栽培。1日あたり約400トンものさつまいもを原料として、焼酎を製造している。 </p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_05_imo-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3864" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_05_imo-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_05_imo-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_05_imo-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_05_imo.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p>蒸され、砕かれたさつまいもを発酵させ、蒸留。蒸気に含まれたアルコール分や旨味が焼酎となり、水や酵母などを含んだ粕が残る。その量1日850トン。ほかに、さつまいもの切れ端など芋クズが1日に15トン出る。 </p>
<p>このほぼすべてを余すところなくリサイクルしているというから驚きだ。軸となるのが、数十億円の投資をかけて築いた「焼酎粕リサイクルプラント」である。</p>
<p>その取り組みは、2015年9月の国連サミットで採択された「SDGs」という言葉が生まれる10年以上も前から始まっていた。</p>
<h2><strong>「さつまいもは天恵、焼酎粕は宝」</strong></h2>

<div id="attachment_3862" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3862" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_03_enatsu1-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3862" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_03_enatsu1-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_03_enatsu1-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_03_enatsu1-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_03_enatsu1.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3862" class="wp-caption-text">「焼酎粕は宝」と話す霧島酒造の江夏拓三 代表取締役専務</p></div>

<p>「さつまいもという天恵のおかげで、私たちの商売は成り立っている。一方で、かつて焼酎粕はどうしようもない害として捉えられていた。けれども、私は『これは宝じゃないか！』とずっと言ってきた。試行錯誤の末、粕からバイオガスを発生させてエネルギーに変えようという研究を鹿島建設さんと始めたのです」</p>
<p>そう語る江夏専務にとって焼酎粕の有効利用は、父親が代表を務めていた霧島酒造に1977年に入社して以来の夢だった。</p>
<p>焼酎粕は、そのままでは窒素分が多いため肥料として使いにくい。乳牛の飼料に混ぜてみたが、「牛乳に匂いがつくのではないか」と嫌厭された。たどり着いた答えが、バイオガスに変換し、燃料としてリサイクルするアイデアだった。</p>
<p>2002（平成14）年、エネルギー源として焼酎粕を利活用する本格検討を開始。鹿島建設の協力を得て、リサイクルプラントの共同研究に乗り出した。 </p>
<h2><strong>フランスから持ってきた特殊なメタン菌</strong> </h2>
<p>焼酎粕や芋クズをメタン菌で発酵させると、メタンを主成分とするバイオガスが発生することは見えていた。だが、温度が課題だった。</p>
<p>米で生育した麹菌と地下から汲み上げた霧島裂罅水、そこに酵母菌を加えると「一次もろみ」ができる。ここに蒸したさつまいもを混ぜるとデンプンの糖化とアルコール発酵が同時に起こり、芋の香りが漂う「二次もろみ」ができあがる。</p>

<div id="attachment_3866" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3866" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_07_joryu-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3866" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_07_joryu-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_07_joryu-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_07_joryu-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_07_joryu.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3866" class="wp-caption-text">焼酎の原液を抽出する蒸留機。創業者の名を冠した「江夏式」という効率的な手法が用いられている</p></div>

<p>この二次もろみを巨大な蒸留機でぐらぐらと沸騰させて出た蒸気を冷やしたものが、アルコール分の高い焼酎の原液となる。当然、蒸留機内に残った焼酎粕の温度は高く、取り出したときは95〜97℃近い。</p>
<p>一般的なメタン菌は30℃台で発酵が進み、高温になると効率が落ちる。だが、焼酎粕を中温まで冷ますのにエネルギーを使うのは本末転倒。冷めるのを待つのも非効率。そこで探し求めたのが、高温でも死滅せず、活性化する特殊なメタン菌だった。</p>
<p>共同研究をしていたパートナーの鹿島建設がフランスの海底火山で見つけたメタン菌は、55℃付近で活性化し、60〜70℃でも死滅しない。</p>
<p>2005（平成17）年、霧島酒造は鹿島建設の全面協力を得て、この特殊なメタン菌を用いたリサイクルプラントの建設に着手。翌2006（平成18）年12月、本社エリアで完成した。</p>
<p>そこから丸16年。段階的にバイオガスの量を増やすと同時に、利活用を拡大させている。その規模がすごい。</p>
<div class="chart">
<div class="chart_title">焼酎粕リサイクルの歩み</div>
<table class="change-data">
<tbody>
<tr>
<th>2002年</th>
<td>焼酎粕をエネルギー源としてリサイクルするための本格検討を開始</td>
</tr>
<tr>
<th>2006年</th>
<td>焼酎粕リサイクルプラントを本社工場エリアに建設。まずは焼酎粕を乾燥させるためのボイラー燃料として使用</td>
</tr>
<tr>
<th>2007年</th>
<td>新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」を受賞</td>
</tr>
<tr>
<th>2008年</th>
<td>「焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン」内のベーカリーで、焼酎粕を使用したパンやピザの製造販売を開始</td>
</tr>
<tr>
<th>2012年</th>
<td>バイオガスを焼酎製造のボイラー燃料としても利用開始</td>
</tr>
<tr>
<th>2014年</th>
<td>バイオガスから発電する「サツマイモ発電」を開始</td>
</tr>
<tr>
<th>2016年</th>
<td>省エネ大賞「省エネ事例部門 資源エネルギー庁長官賞」を受賞</td>
</tr>
<tr>
<th>2018年</th>
<td>志比田工場エリアにもリサイクルプラントを建設</td>
</tr>
<tr>
<th>2019年</th>
<td>リサイクルプラントの見学施設「KIRISHIMA ECO FACTORY」をオープン</td>
</tr>
<tr>
<th>2021年11月</th>
<td>サツマイモ発電の電力で走る電気自動車（EV）「 e-imo(イーモ)」を4台導入</td>
</tr>
</tbody>
</table>
</div>
<h2>約2万2000世帯分のエネルギーを生む</h2>

<div id="attachment_3861" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3861" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_02_tank-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3861" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_02_tank-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_02_tank-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_02_tank-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_02_tank.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3861" class="wp-caption-text">本社工場エリア内に立ち並ぶ「バイオリアクター（メタン発酵槽）」。焼酎粕からバイオガスを発生させる</p></div>

<p>霧島酒造は現在、高活性の高温メタン発酵菌により、従来のメタン発酵に比べて1.5～2倍の効率でバイオガスを発生できるメタン発酵槽を計24基運用している。これらが生み出すバイオガスの量は1日約3万4000ノルマル立方メートル（<span>標準状態での気体の体積＝ノルマルリューベ、N㎥</span>）。民間企業としては最大級のバイオガス製造施設である。</p>
<p>そのエネルギー量は、一般家庭の消費電力に換算すると1日約22万<span>キロワット時（</span>kwh）となり、約2万2000世帯分に相当するという（一世帯あたりの年間消費電力を約3600kwhとした場合）。都城市の世帯数は2023（令和5）年1月時点で約8万世帯。じつに、都城市の全世帯の3割近いエネルギーを、毎日、焼酎粕が生み出していることになる。</p>

<div id="attachment_3871" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3871" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank2-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3871" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank2-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank2-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank2-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_tank2.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3871" class="wp-caption-text">生成されたバイオガスを一次貯留するガスタンク。基本的にはリアルタイムでガスを燃焼させるため、このタンクは“バッファー”の役目を果たしている</p></div>

<p>この膨大なエネルギーは主に焼酎製造のための熱源として活用されている。ガスボイラーでバイオガスを燃焼させ、その蒸気でさつまいもを蒸したり、蒸留機を熱したりすることに活用。2011（平成23）年に建った本社増設工場では、年間に使用する総燃料の65％がバイオガスで補われているという。</p>
<p>これにより、都市ガスの使用量が抑えられ、2020（令和2）年度の実績で年間約1億2000万円分のコスト削減につながった。</p>
<p>ただし、このガスボイラーによる燃焼だけではバイオガスを使い切ることができない。解決する策が、「サツマイモ発電」と名付けたバイオガス発電だった。</p>

<div id="attachment_3872" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3872" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_hatsuden-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3872" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_hatsuden-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_hatsuden-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_hatsuden-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_hatsuden.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3872" class="wp-caption-text">バイオガス発電設備の一部。発電した電力の大半は電力会社へ売電している</p></div>

<p>バイオガスは夜間も発生し続けるが、焼酎の製造工場は24時間稼働ではない。ガスを貯めるタンクもあるが、あくまで一定量を貯留する“バッファー”であり、基本的には発生するガスをリアルタイムで使う前提。そのため、夜間などに余剰のガスが出てしまっていたが、これをサツマイモ発電が解決した。</p>
<p>2014（平成26）年、霧島酒造は十数億円を投じ、本社リサイクルプラント内に発電できるガスエンジン3基を設置した。それまで、発生するバイオガスの44％しか活用できていなかったが、発電設備の導入でほぼ100％のガスを消費できるようになった。</p>
<p>さつまいもを原料とするバイオマス発電は国内初。その発電量は年間850万kwhと膨大で、1日あたり約2400世帯分の電力をまかなえる量となっている。</p>
<p>発電した電力の一部はリサイクルプラントでも活用しているが、夜間を含め、霧島酒造だけでは使い切れない。そのため、大半は九州電力に“売電”しており、2020年度は年間約2億2000万円の売電収入があったという。</p>
<h2><strong>バイオガス発生後も再利用</strong></h2>
<p>新たなエネルギーを生み出すリサイクルプラントは、コスト削減につながっているほか、地球温暖化を招く温室効果ガス（GHG）の削減にも大きく寄与している。</p>
<p>製造設備では、本社増設工場と志比田第二増設工場における年間総燃料の60％がバイオガス化されたことで、計約4500トンの二酸化炭素（CO2）を削減。その他の施策を併せ霧島酒造全体では2021（令和3）年度に2013（平成25）年度比で約9000トン、率にして33％削減した。</p>
<div class="chart" style="width: 450px;">
<div class="chart_title">霧島酒造のCO2排出量の推移</div>

<div id="attachment_3983" style="width: 460px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3983" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change01_graph_cut.png" alt="霧島酒造のCO2排出量の推移" width="450" height="432" class="wp-image-3983" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change01_graph_cut.png 900w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change01_graph_cut-300x288.png 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/change01_graph_cut-768x737.png 768w" sizes="auto, (max-width: 450px) 100vw, 450px" /><p id="caption-attachment-3983" class="wp-caption-text"><span>注：霧島酒造の資料を基に作成。削減率は「焼酎粕バイオガス（さつまいも由来のエネルギー）」による削減効果</span></p></div>
</div>
<p>サステナビリティへの貢献はこれにとどまらない。あらゆる残渣や排水を徹底して有効活用している。</p>

<div id="attachment_3873" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3873" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_roka-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3873" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_roka-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_roka-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_roka-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_roka.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3873" class="wp-caption-text">焼酎粕（左端）の残渣は肥料となり、液体は微生物の力を借りて適切に処理され排出される</p></div>

<p>バイオガス発生後の残りのうち、汚泥は堆肥へと加工。液体はそのまま放出すると窒素が多く下水放流基準を満たさないため、窒素を除去する設備で処理したものを放流している。窒素除去にも微生物の力を借りている。</p>
<p>焼酎製造で発生した熱も無駄にはしない。蒸留工程の温排水は、ボイラーの給水や工場設備・備品の洗浄水、また事務所や建屋の暖房に利用することで、水や燃料の消費を抑えている。節水効果はトータルで1日あたり400㎥。4人家族の家庭約480世帯分の使用量に相当する。</p>

<div id="attachment_3869" style="width: 750px" class="wp-caption aligncenter"><img loading="lazy" decoding="async" aria-describedby="caption-attachment-3869" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_heater-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="wp-image-3869" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_heater-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_heater-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_heater-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_heater.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /><p id="caption-attachment-3869" class="wp-caption-text">蒸留工程の温排水を活用した暖房設備</p></div>

<p>さつまいもを余すところなく活用し、資源・エネルギーの循環を実現している霧島酒造。2021年11月には、その取り組みを象徴する新たなコンセプトをまとった自動車がお披露目された。 </p>
<p>霧島酒造の本社敷地内には、「イモ」にひっかけ「e-imo（イーモ）」と名付けられた社用の電気自動車（EV）が4台、停まっている。市販されている本田技研工業のEV「Honda e」だが、動力源として主にサツマイモ発電の電力を使用している。</p>
<p>そのボディーに描かれているのは、「KIRISHIMA SATSUMAIMO CYCLE」と名付けたビジョンをイラストにしたもの。</p>
<p><img loading="lazy" decoding="async" src="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_ev-300x169.jpg" alt="" width="740" height="417" class="aligncenter wp-image-3874" srcset="https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_ev-300x169.jpg 300w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_ev-1024x576.jpg 1024w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_ev-768x432.jpg 768w, https://think-miyakonojo.jp/images/2023/02/henkaku1_ev.jpg 1480w" sizes="auto, (max-width: 740px) 100vw, 740px" /></p>
<p>そう、霧島酒造のサステナビリティへの取り組みはまだ道半ば。ビジョンの実現に向け、霧島酒造はとんでもない目標を掲げたのである。</p>
<p style="text-align: right;">（<a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/">後編</a>に続く）</p>
<p><blockquote class="wp-embedded-content" data-secret="y2g6Xab9kn"><a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ</a></blockquote><iframe loading="lazy" class="wp-embedded-content" sandbox="allow-scripts" security="restricted"  title="&#8220;脱炭素にかける霧島酒造の凄み［後編］　&lt;span&gt;他社も巻き込み「CO2実質ゼロ」へ&lt;/span&gt;&#8221; &#8212; Think都城" src="https://think-miyakonojo.jp/article/3647/embed/#?secret=HMgdfLcJ4K#?secret=y2g6Xab9kn" data-secret="y2g6Xab9kn" width="500" height="282" frameborder="0" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no"></iframe></p>The post <a href="https://think-miyakonojo.jp/article/3381/">脱炭素にかける霧島酒造の凄み［前編］ <span>「さつまいもリサイクル」の全貌</span></a> first appeared on <a href="https://think-miyakonojo.jp">Think都城</a>.]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://think-miyakonojo.jp/article/3381/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
